2011年07月24日 12時01分

アナログ放送終了 58年の歴史に幕

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アナログ放送終了を伝えるお知らせ画面 (24日午後12時)

 東日本大震災の被災3県(岩手・宮城・福島)を除く都道府県できょう24日正午、アナログ放送が終了。アナログ放送のテレビは正午をもって“お知らせ画面”が映し出された。なお、この画面はきょういっぱい映し出され、同日深夜12時にアナログ電波が停波され砂嵐の状態になる。

 59年は皇太子(現・天皇陛下)ご成婚の年であり、同年前後の“ミッチーブーム”でご成婚パレードを見ようとする人によりテレビが普及。64年の東京オリンピック開催年にはカラーテレビがヒットし、テレビは“三種の神器”としてお茶の間に浸透していった。

 地デジ化は過密状態になった周波数の整理と電波の有効利用を目的としており、電波法が改正された2001年に地上デジタル放送の移行期限が決定。その後は人気グループ・SMAPの草なぎ剛や各局のアナウンサー、キャラクター・地デジカなどにより啓発活動が行われてきた。なお、総務省は地デジに対応していない人のためにコールセンターを設けて対応していく。

 デジタル放送では高品質な映像・音声を届けられるほか、チャンネルの同時視聴、字幕放送、ニュースや天気予報などをいつでも見られるデータ放送、クイズ番組やアンケートなどに参加できる双方向機能\などが特徴。58年続いたアナログ放送の歴史が終わり、テレビは新時代へと歩みを進めていく。

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