2011年09月27日 14時59分

『第2回雑誌大賞』発表 グランプリは糸井重里特集の『BRUTUS』

『第2回雑誌大賞』でグランプリを獲得した『BRUTUS』の編集長・西田善太氏 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

『第2回雑誌大賞』でグランプリを獲得した『BRUTUS』の編集長・西田善太氏 (C)ORICON DD inc.

 今年上半期に刊行された約1万冊の雑誌から「この一冊は凄かった」という雑誌を選出する『第2回雑誌大賞』発表会及び贈賞式が27日、東京・汐留の電通ホールにて行われ、ノミネート10誌からコピーライター・糸井重里の特集が組まれた『BRUTUS』4月15日号(マガジンハウス)がグランプリを獲得した。『今日の糸井重里』と題された73ページにわたる特集で、同氏に完全密着した濃厚な内容が「糸井重里という人の『発言記録』によりその『言葉』だけをひたすら拾う、というコンセプトが秀逸」と高評価を受け、受賞につながった。

 同誌では編集スタッフが、約2ヶ月にわたり糸井が代表を務める『東京糸井重里事務所』にデスクをかまえ、社内ミーティングからテレビ出演に至るまで密着取材を敢行。贈賞式時には糸井から「(同誌の)西田編集長やらが一番喜んでいるのかと思いますが、そうはいきません。僕が一番喜んでいるのです。ありがとうございます」とコメントが寄せられた。

 雑誌業界の活性化を促すために今年2月に設立された同賞は、雑誌100誌の編集長と100名の書店員が優れた雑誌を選出し、各賞の受賞雑誌を決定。今年3月に発表された第1回グランプリには、作家・村上春樹のロングインタビューが掲載された『考える人』(2010年夏号/新潮社)が受賞している。

 グランプリのほか、準グランプリに東日本大震災を受け、緊急に原発と巨大地震特集を組んだ『Newton』6月号(ニュートンプレス)、『TREND MAKE MAGAZINE賞』に“料理男子”という言葉を生んだ『男子食堂』(KKベストセラーズ)、『雑誌新人賞』には、6月創刊の『WIRED VOL.1』(コンデナスト・ジャパン)が選出された。

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