2011年11月09日 16時00分

2011年度グッドデザイン大賞は「カーナビによる震災支援」

2011年度『グッドデザイン大賞』は、本田技研工業が行った「カーナビを利用した震災支援プロジェクト」に決定 [拡大する]

2011年度『グッドデザイン大賞』は、本田技研工業が行った「カーナビを利用した震災支援プロジェクト」に決定

 優れた製品のデザインやプロジェクトに贈られる2011年度『グッドデザイン大賞』の選出・表彰式が9日、都内で行われ、東日本大震災直後より本田技研工業が行った「カーナビシステムを利用した通行実績情報マップ」が大賞(内閣総理大臣賞)に選出された。

 同賞は今年度から選考方法が変更され、大賞は審査委員、グッドデザイン賞受賞者のほか、受賞展『GOOD DESIGN EXHIBITION 2011』来場者の投票を実施。本田技研工業の取り組みは2位につけたパナソニックのLED電球(2492票)を428票上回り、2920票の支持を集め大賞に輝いた。

 同プロジェクトは東日本大震災直後より同社のカーナビ『インターナビ』ユーザーの走行実績情報をもとに、使用可能な道路の情報収集を行い公開したもの。GoogleEarth、Google Crisis Response、Yahoo!地図などで利用され、被災者の移動や被災地に向かう支援者の“道しるべ”となった点、既存のシステムを有効活用することで必要とされている情報をスピーディーに提供した点が評価された。

 ホンダインターナビ事業室の今井武室長は「震災当日、“とにかく何かしなくては”と思った」と当時の心境を語り「人と車、車と社会が結びついた新しいデザインになったと思う」と受賞の喜びを語った。

 今年度大賞候補に選出されていた6件と得票数は以下のとおり。

【1位(大賞)】2920票
カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス『Hondaのカーナビゲーションシステム「インターナビ」による、クルマの走行データ(フローティングカーデータ)を用いた情報サービスと、東日本大震災での移動支援の取り組み』(本田技研工業)
【2位】2492票
LED 電球 Panasonic LDAHV4L27CG(パナソニック)
【3 位】1816 票
新治療施設および重粒子線治療システム(独立行政法人放射線医学総合研究所+東芝+日本設計)
【4 位】1493 票 
鉄道車両 N700 系7000/8000 番代新幹線電車(西日本旅客鉄道+ 九州旅客鉄道)
【5位】1488 票
3D SMART LED TV UN55D8000, D7900, D7000 (Samsung Electronics)
【6 位】678 票
ゲームシステム KinectTM for Xbox 360 (日本マイクロソフト)

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