2011年12月02日 06時00分

震災関連が半数の『新語・流行語大賞』 受賞タレントは1名のみ

『2011ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)発表・表彰式の様子 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

『2011ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)発表・表彰式の様子 (C)ORICON DD inc.

 1年間の世相を反映した新語や流行語を選ぶ『2011ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が1日に発表され、年間大賞に「なでしこジャパン」が選出された。今年は東日本大震災の影響が色濃く、震災を機に浸透した言葉がトップテンの半数を占めた。また、受賞語のうち3つが“受賞者なし”となり、受賞芸能人は「ラブ注入」の楽しんごのみになるなど、例年とは大きく異なる結果となった。

 今回トップテン入りした受賞語のうち、震災に起因するものは「帰宅難民」、「絆」、「こだまでしょうか」、「3.11」、「風評被害」の5つ。「こだまでしょうか」はACジャパンが受賞したが、尾形敏朗事務局次長が「昨年の7月から放送していたが、震災を機に大量放送されて注目されることになった。予想外で正直複雑な思い」とコメント。また、「3.11」は当時の内閣官房長官だった枝野幸男大臣が受賞者に選ばれたものの、表彰式は欠席した。残り3つは“受賞者なし”だった。

 また、年間大賞受賞の「なでしこジャパン」も選手たちは会場に姿を見せず、日本サッカー協会の上田栄治女子委員会委員長が登場。2004年に一般公募で選ばれた言葉が今年ブレイクしたことについて「7年越しにこのような賞をいただけて光栄。来年のロンドン五輪では“金のなでしこ”を目指したい」とあいさつ。また、「(W杯開催地の)ドイツから日本に元気を送ることがチームのモチベーションだった」と振り返った。

 選考委員を務めたジャーナリストの鳥越俊太郎氏は今年の選定について「今年、日本人の心の中を占めたのは大震災だった」と説明。また、『現代用語の基礎知識』の清水均編集長は「ひとつのことを共有できる年はたくさんの言葉が生まれる。例年だと(世代によっては)“意味がわからない”という言葉もあるが、今年は大体の方が意味を認識していたと思う」と、2011年ならではの“新語・流行語”を分析した。

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