2012年01月28日 10時00分
カーシェアリング市場、前年比370% 2012年には100億円規模に〜矢野研調査
矢野経済研究所が発表した『レンタカー&カーシェアリングに関する調査結果2011』によると、2010年のカーシェアリング市場は前年比376.1%の24億400万円となった。11年の見込みは61億3700万円で、12年は116億9700万円、13年は152億6300万円と、12年には市場規模が100億円を超えると予測している。
同研究所は「ステーション(カーシェアリング用の車両が設置してある場所)と車両数の増加と認知度の高まりが今後も続くと考えられる」ことから、市場の更なる拡大を予測。ただ、「大手事業者のなかに2012年の時点で黒字化の兆しが見えてきた一方で、中堅事業者の自己破産、事業撤退が2011年に発生している状況があり、当面は厳しい事業環境が続くものと考える」(同研究所)と先行投資型ビジネスのため、利益の確保に関しては厳しい状況であることも分析。
一方、2010年のレンタカー市場は前年比104.3%の4900億円。11年、12年の見込みと予測はともに前年比ほぼ横ばいのそれぞれ4900億円、4950億円で、13年は5100億円とみている。