2012年01月26日 11時46分

「藤の花の香り」解析と再現に成功・コーセー

コーセーが香り解析・再現に成功した、マメ科のつる性植物・藤の花 [拡大する]

コーセーが香り解析・再現に成功した、マメ科のつる性植物・藤の花

 コーセーは25日、古くから日本で親しまれているマメ科のつる性植物・藤の花の香り解析を行い、再現することに成功したと発表した。今回の研究では日本固有種であるヤマフジ系とノダフジ系の二種に着目し、香気成分を詳細に分析。ヤマフジ系の華やかさのあるホワイトフローラルの香り、ノダフジ系はさわやかさのあるグリーンフローラルの香りの印象を裏付ける香気成分が検出されたという。

 4〜5月頃に開花する淡い青みのある紫色の花は“藤色”と言われ、古事記や万葉集にも登場したり、着物の色のモチーフにされたりしているが、花の開花時期が短いこともあり、これまで香りについての研究報告は少なかった。

 そこで、同社は長谷川香料社と共同で藤の花の香りについて研究を開始。ヤマフジ系である“紫花美短”と“白花美短”、ノダフジ系である“ノダフジ”、“八重黒竜”の香気成分を分析し、その香りの成分情報をもとに藤の花の香りを再現することにも成功した。また、その後の検討で藤の花から得られた香気成分が抗酸化効果を有することが確認されたため、さらに研究を進めるとしている。

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