2012年07月01日 10時00分

大人向け炭酸飲料に新トレンド? 伊藤園も“特保の炭酸”投入

7月2日より発売される、特定保健用食品の認可を受けた炭酸飲料『Stylee Sparkling(スタイリー スパークリング)』(伊藤園) [拡大する]

7月2日より発売される、特定保健用食品の認可を受けた炭酸飲料『Stylee Sparkling(スタイリー スパークリング)』(伊藤園)

 伊藤園は特定保健用食品の認可を受けた炭酸飲料『Stylee Sparkling(スタイリー スパークリング)』を7月2日より発売する。特保の炭酸といえば今年4月にキリンビバレッジから発売された『キリン メッツ コーラ』が好調だが、伊藤園も炭酸好きの40〜50代がターゲット。近年、大人向け炭酸飲料は続々と発売されているが、“特保の炭酸”が次のトレンドになるか、注目が集まる。

◆特保認可の炭酸飲料、続々と

 ジンジャーレモン味の同商品は、中性脂肪を減らす作用のあるポリフェノールの一種 “モノグルコシルヘスペリジン”を1本あたりに340mg配合している点が特徴。毎日気軽に飲めるようノンカロリーになっており、価格も150円に抑えた。

 特保認可の炭酸飲料は2009年に花王の『ヘルシアスパークリング』で初めて登場。同社は現在、定番商品に加えて春夏限定商品の「ブラッドオレンジフレーバー」も展開している。また、前述の『キリン メッツ コーラ』は2日間で年間販売目標の半分となる50万ケースを出荷し、一時生産が追い付かなくなるなど大きな注目を集めた。

 そのほか、アサヒ飲料も難消化性デキストリン配合の『三ツ矢サイダー』を特保に申請し、2011年末に認可が下りている。同社によると今後のスケジュールは未定だそうだが、120年以上の歴史を持つブランドの特保商品ということもあり、早くも熱視線が注がれている。

◆炭酸飲料市場に広がる“大人ターゲット商品”

 かつては“子どもの飲み物”というイメージだった炭酸飲料だが、“ゼロ系”のヒット以降は大人層にも浸透。現在では『ウィルキンソン』(アサヒ飲料)、『シュウェップス』(日本コカ・コーラ)、『オランジーナ』(サントリー食品インターナショナル)など、国内外のロングセラーブランドが相次いで登場。また、『メローイエロー』(日本コカ・コーラ)をはじめとした復刻商品も発売されている。

 7月31日にコーヒー入りの炭酸飲料『エスプレッソーダ』を発売するサントリー食品インターナショナルは「若者だけでなく30代以上の大人からも支持を集め、2011年の炭酸飲料市場は5年前に比べ2割以上拡大しています」と現在の炭酸飲料市場について説明している。

 飲むだけで健康になるわけではないものの、健康診断の結果に戦々恐々しやすいお年頃の大人たちにとって“特保”という言葉は魅力的。大人向け炭酸ブームが“特保”に向かうのは、当然の流れなのかもしれない。

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