2014年10月14日 13時40分

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>肩こりを引き起こす意外な部分の“ズレ”とは?

肩こりの原因は目の“ズレ”? [拡大する]

肩こりの原因は目の“ズレ”?

 日本人が抱える身体の不調のなかで、男性は第2位、女性では長年1位に挙げられる「肩こり」。その大きな原因は、「僧帽筋」と呼ばれる首から肩を覆う筋肉が硬くなってしまうことにあるが、近年、僧帽筋を硬くしている意外な新原因がわかってきた。今回のORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜日午後8時放送)のコラボ企画“おさらいニュース”では、『長引く身体の不調を解消する!3つの新事実SP』から、しつこい肩こりに潜む新事実をお伝えする。

■肩こりの原因は「僧帽筋」が硬くなること

 街ゆく人に肩こりの原因を聞いてみると、疲れ目、悪い姿勢、重い荷物を持ち続けるなど様々な理由が返ってきたが・・・。近年の研究で、「僧帽筋」がしなやかさを失い、硬くなってしまう原因の一つが、身体のある意外な部分の“ズレ”にあることがわかってきた。はたして身体のある部分とはどこなのか?それはなんと「目」。目の名医、若倉雅登先生(井上眼科病院 名誉院長)によると、目のズレの大きさにしつこい肩こりの原因が隠れているのだという。

 実は私たちの目は、まぶたを閉じてリラックスしているとき、正面は向いておらず、ある程度左右にズレている人が多いと考えられており、まぶたを開けた時にズレた状態から目をまっすぐ向けるように、脳が無意識のうちに調整している。その際、指令を出している脳の自律神経と実際に目がまっすぐ前を向くよう動かす筋肉に負担がかかるのだが、負担は目のズレが大きいほど大きく、常に脳の自律神経が刺激されている状態となる。そんな状態が何十年と続くうちに自律神経が暴走を開始。常に僧帽筋を収縮させ、肩こりを引き起こすと考えられているのだ。

 若倉先生によると、目のズレは「プリズム」という単位で表され、普通の人の目のズレは数プリズム程度だが、その値が「10プリズム以上」という状態の人の肩こりは、医学的に目のズレが原因だと考えられるというのだ。番組では、しつこい肩こりで悩んでいる男女10人の僧帽筋を調査。すると、筋肉ムキムキのボディビルダーの力こぶ並に硬いことが判明。さらに実際の医療現場で行われている『カバーテスト』という目のズレを調べる検査をしたところ、全員にズレが確認でき、そのうち7人が10プリズムを上回るズレが発見される、という結果となった。

■自宅で簡単!目の負担を軽減して肩こりを解消

 目のズレが原因の肩こりはマッサージやストレッチでは根本的な治療法にならないため、目の負担を軽減して肩こりを解消する2つの方法を若倉先生に教わった。

(1)蒸しタオルを目の上に5分置き温める。これを1日3回朝、昼、晩に行う。
これを行うことで目の周りの血流が良くなり、ズレを矯正していた目の筋肉の疲労が回復しやすくなる。自律神経も穏やかな状態になり、肩こりが軽減する。

(2)目のズレに合わせたプリズム眼鏡を使う。
プリズム眼鏡とは、実際に医療現場でも行われている方法で、眼精疲労などを軽減させる特殊なメガネ。レンズの厚さをその人の目のズレに合うように調節し、目のズレを筋肉が矯正する必要がなくなり、眼精疲労を軽減、肩こりも改善すると期待される。

※番組ケータイ・スマホサイトでは、「今すぐ家の中でできる目のズレ簡単チェック」の方法を紹介。【みんなの家庭の医学】で検索 ※有料

 長引く肩こりに悩まされている人は、一度専門の眼科医に相談してみてもいいかもしれない。

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