2016年06月06日 08時46分

アイペット損保が調査、ペットがかかりやすい傷病(下)、人気猫種では下痢が第1位

アイペット損保は「ペットの傷病ランキング」を発表した(写真はイメージ) [拡大する]

アイペット損保は「ペットの傷病ランキング」を発表した(写真はイメージ)

 犬に特徴的な傷病としては「腫瘍」「胃腸炎」「てんかん」「アレルギー性皮膚炎」「骨折」が挙がったのに対して、猫に特徴的な傷病としては「猫風邪」「膀胱炎」「結膜炎」「腎不全」「心筋症」が挙がった。

 犬種ごとに見た場合では、アイペット損保で契約数の多い人気5犬種で傷病ランキング上位10位に入っているのは「外耳炎」「皮膚炎」「下痢」「嘔吐」「誤飲」だった。

 調査結果では、人気犬種第1位のトイ・プードルは他の犬種と比べて「骨折」に注意が必要であることが示された。また、柴犬は、「皮膚炎」「アレルギー性皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」が上位5位内に入っていることから、皮膚関連の傷病にかかりやすいことが分かる。ミニチュア・ダックスフンドは、胴が長いことから「椎間板ヘルニア」になりやすい傾向があるようだ。
 
 一方、猫の場合は人気3猫種とも「下痢」による請求件数が最も多い。スコティッシュフォールドでは「結膜炎」が、アメリカン・ショートヘアでは「心筋症」が多くなっている。アメリカン・ショートヘアは「心筋症」の好発猫種の一つ。心筋症の原因は遺伝要因といわれているが、詳細は不明とされている。「本当に遺伝要因のみなのか?」と疑問視する声も上がっているようだ(同社獣医師談)。

【0歳の犬に「ケンネルコフ」】
 年齢別に傷病ランキングを見ると、0歳の犬に特徴的な傷病は「ケンネルコフ」(伝染性気管支炎)であるのに対し、5歳以上の犬に「腫瘍」という項目が見られ始めることが分かった。0歳で5位の「誤飲、誤食、異物誤食」は若年層の犬に多いことから飼い主には要注意。また、7歳以上になると「白内障」がランキングに入ってくる。8歳以上に特徴的な傷病として「僧帽弁閉鎖不全症」(心臓に関する傷病)が挙げられる。年齢を重ねるにつれて臓器に影響が表れ始めるのは、人間と同じだといえよう。

【0歳の猫は「風邪」】
 0歳の猫に特徴的な傷病は「猫風邪」や「耳ダニ」(7位)であるのに対し、5歳以上は「心筋症」や「腎不全」、「膀胱炎」といった傷病が見られる。さらに7歳以上になると腎臓に関する「腎結石」や「血尿」(9位)になる猫が増えてくる。

 犬・猫の年齢を人間に換算した場合、「15+5×ペットの年齢=人間の年齢」となる。

 一般的に高齢期の始まりは7歳とされているが、5歳の時点(人間では40歳に当たる)から「体の不調」が表れているのかもしれない。

 手術の場合、犬・猫共に上位5傷病ランキングでの平均入院日数は犬は2日間、猫は1・4日間。また、上位10位内において最も入院日数の長い傷病は犬では「椎間板ヘルニア」(5日)、猫は「尿道閉塞」「尿道狭窄症」(8日)であった。なお平均入院日数には日帰り入院を含んでいる。

【調査概要】
調査対象:2015年8月1日〜16年3月31日にかけて保険金を直接請求した契約者(保険金の支払い日ベース)
調査サンプル数:3万1979件
調査実施日:16年5月16日

(保険毎日新聞)

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