2008年09月30日 16時00分
日本初、お酢が主成分の“体に優しい”消火器
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日本初の食品原料のみを使用した液体消火器が一般向けに発売されることとなり、自転車、消火器製造の宮田工業は9月30日(火)に製品発表会を行った。同製品は酢を主成分に、天然植物抽出物、甘味料などを使用しており、「人体への影響が極めて少なく、使用後の掃除も負担が軽減する」という。インテリアに合うように4色で展開され、10月15日より同社製品代理店、自転車販売店、同社オンラインショップなどで発売する。
同製品は厚生労働省が食品への利用を認可する複数の食品原料を使用。液体はほのかに酢の匂いがし、漢方薬が入っているため酸味のほかに苦みもあるが、「徹底した衛生管理のもとに生産している」(同社)ため、なめても安全だという。消火能力も通常の消火器と変わらず、総務省消防庁が定める“住宅用消火器規格”の4項目に対応している。
同社が酢酸の延焼防止効果に着目したのは8年前のこと。酢を主成分にした消火器開発を行ったものの、酢独特の刺激臭が抑えられずに研究を中断したこともあったという。しかし、エコブームや製品への安全性への関心が高まりを受け研究を再開。同社は火災件数が増加する冬場に向けて同製品をアピールし、初年度3万本、月産5000本の販売を見込んでいる。