2008年12月16日 09時00分

「菌類のふしぎ」展が10万人突破 「“もやしもん”効果大」と関係者は分析

来場者数が10万人を突破した『菌類のふしぎ ―きのことカビと仲間たち』(c)「もやしもん」/石川雅之、講談社  [拡大する]

来場者数が10万人を突破した『菌類のふしぎ ―きのことカビと仲間たち』(c)「もやしもん」/石川雅之、講談社 

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 東京・上野の国立科学博物館で開催中の特別展『菌類のふしぎ ―きのことカビと仲間たち』の事務局は15日(月)、14日までに来場者数が10万人を突破したことを発表した。菌類という“非王道”と思われるジャンルの企画にもかかわらず、来場者は年配者から親子連れまで幅広い世代が訪れているという。同事務局は、予想を超える来場者数に驚きつつも「マンガ『もやしもん』の効果も大きいと思う」と分析する。

 同特別展は10月11日に開幕し、約2か月で10万人という大台を突破。展示内容はもちろんのこと、会場をナビゲートする人気漫画キャラクター「もやしもん」や、同キャラクターの作者が描いたイラスト、グッズ販売なども好評で、「平日・休日問わず博物館ファンや研究学生などのほかに、若い男女、親子連れなども目立つ」(同事務局)と言う。

 来場者はキャラクターのみならず“菌類”への関心も高いのが特徴的。同博物館の研究者が展示内容とその裏話を紹介する「ギャラリートーク」は、当初は10月のみの期間限定イベントだったが、続行を望む声が多く会期終了まで続けることになった。また、博物館内や近隣のレストランでは、同特別展に合わせて“キノコ”のメニューを展開。身近にありながらも意識していない菌類について、いろんな形で触れられる点も好評だという。同特別展は2009年1月12日まで開催される。

 隔週刊の青年漫画誌『イブニング』(講談社)で連載されている「もやしもん」(石川雅之作)は、 “菌・ウイルス”が肉眼で見え、会話することができる農業大学生が主人公で、“菌マンガ”と呼ばれている異色作。これまでに第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第32回講談社漫画賞、平成20年度醤油文化賞を受賞しており、2007年にはテレビアニメ化もされている。

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