2009年01月03日 06時00分

忠義の家老を全国区に! 『天地人博』への関心高まる

新潟県上越市の『越後上越天地人博』の春日山城スタジオセット体験エリア  [拡大する]

新潟県上越市の『越後上越天地人博』の春日山城スタジオセット体験エリア 

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 NHKの大河ドラマ『天地人』の放送に合わせ、主人公・直江兼続のゆかりの地である新潟県と山形県米沢市は約1年間に渡り、番組と兼続に関連したイベントを開催する。一般への知名度が低い兼続だが、最近はゲームやマンガの影響で歴史ファンも増えてきており、同イベントへの関心も上昇。新潟県は「これを機に、“愛と義の人”と言われた直江兼続公を全国区にしたい」と意気込みを語る。

 ドラマに関連したイベントは2県、3市、3会場で行われる。11日からは入場者全員に南魚沼産コシヒカリのプレゼントを行うほか、坂戸城のジオラマ展示や甲冑の着用体験を実施する新潟県南魚沼市の『愛・天地人博』を開催。17日からは春日山城跡や御舘の乱、兼続や上杉謙信などに関する展示を行う新潟県上越市の『越後上越天地人博』、24日からは上越での活躍、関ヶ原、徳川幕府など時系列で兼続の功績を紹介する山形県米沢市の『天地人博2009』が展開される。

 それぞれの会場では、大河ドラマに関連した展示物やスタジオセットなども用意し、ドラマファンと歴史ファン両方に訴求。周辺にはゆかりの地が点在していることから、観光客の回遊促進も見込めるため、各市は力が入る。

 しかし、新潟県観光協会によると、新潟には“越後の虎”として名高い上杉謙信がいるため、兼続に対しては県民レベルでの認知度も低かったという。だが「1年間かけてさまざまなイベントや講座を展開し、今は観光で訪れた他県の方に説明できる“天地人ボランティアガイド”も養成している」(同協会)といい、受入れ体制は万全。“戦国武将ブーム”の追い風に乗り、地元の武将と名所を積極的にアピールしていく。

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