2009年04月04日 10時00分

花粉症の季節にのど飴の売上増 “口呼吸”増加でのどに異変

花粉症後半シーズン、“のどの異変”によりのど飴の売上が伸びるという  [拡大する]

花粉症後半シーズン、“のどの異変”によりのど飴の売上が伸びるという 

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 花粉症シーズンも後半戦。マスクやティッシュなど、花粉症の季節にかけて売れる商品は多々あるが、シーズン後半の売上増が特徴的なのが、のど飴の存在だ。のど飴市場のトップブランド「キシリクリスタル」を販売しているキャドバリー・ジャパン社も「8月と比べると、売上は約2倍になる」と、ニーズの高さを認めている。その背景にあるのは“鼻づまりによる口呼吸”。アレルギー疾患の治療に力を入れる、佐野虎ノ門クリニックの佐野靖之院長は「花粉症の人の約5割は口呼吸をしていると言ってよいでしょう」と語り、「花粉症シーズンも後半になり、口呼吸の状態が1か月以上続くと、のどに炎症を起こしやすくなるんです」と注意・対策を促す。

 花粉症の人の多くは鼻づまりの症状に悩まされているため、それにより“口呼吸”になるという。「通常、唾液の分泌により口の中は潤っています。唾液には殺菌・抗菌などの防御機能があり、のどに細菌やウィルスが感染するのを防ぎます。しかし、“口呼吸”によってのどが乾燥して唾液が少なくなると、細菌やウィルスに感染しやすい状態になるのです」(佐野院長)。その結果、のどがイガイガしたり、咳が出やすくなるなどし、少しでも状態を改善しようと、のど飴に手が伸びてしまうのだとか。

 のどの炎症が続くと発熱や免疫力低下が起こり、再び流行しているインフルエンザにもかかりやすくなるというから一大事。点鼻薬やマスクなどの花粉症アイテムに、うがい薬やのど飴などの“のど乾燥対策”も加えたほうがよさそうだ。

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