2009年07月08日 17時00分

夏休みの旅行動向、旅行人数減少・海外旅行平均費用は14.1%も低下

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 旅行代理店大手のJTBは8日、1200人を対象としたアンケート結果による『2009年夏休みの旅行動向』の見通しを発表した。これによると、1泊以上の旅行に出かける旅行人数は国内・海外ともに昨年より減少し、また、海外旅行にかかる平均費用については前年比14.1%も低下したことがわかった。不況のあおりを旅行者・旅行関連業界側ともに受けていることが伺われた。

 旅行者人数は、国内旅行で2年連続、海外旅行では3年連続で前年を下回る見込みで、この結果を受けた同社は「景気の底打ち感が表明され、エコカーブームや家電のエコポイント特需など、個人費用も一部に明るい兆しが見えはじめているものの、夏のボーナスは大きく落ち込む見込みであることなどから、消費者は生活防衛に努める意識が強く、旅行を取り巻く経済環境は依然厳しい状況が続いている」と説明。

 また、1回の旅行にかける平均費用は昨年と比べて、国内旅行で平均2700円低下、海外旅行では35,000円も低下。後者は前年比にして14.1%も下回ったことが明らかに。7月からほとんどの航空会社が燃油サーチャージを廃止、国際的な不況で宿泊施設の客室や航空座席の実勢価格が下降、各国通貨に対し円高となっていることなどが理由に挙げられた。

 この調査結果は、同社が1200人から得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。1969年に調査を開始して以来、今回で41回目となる。


※旅行人数は、延べ人数数値。平均費用は一人1回あたりの費用
※国内旅行人数は宿泊を伴う旅行者の人数(観光および帰省目的の旅行に限る)
 海外旅行人数は出国者数(業務目的の旅行を含む)
※国内旅行平均費用は、交通費・宿泊費・土産代・食費などの旅行中の諸費用を含む
※海外旅行平均費用は、燃油サーチャージ含む。旅行先での土産代などの現地支払費用は除く(燃油サーチャージは昨年同期比較で1人当たり約21000円の減少)
※文章中の( )内は、前年増減ポイントまたは前年増減比
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