2009年10月27日 12時00分

深夜の疲労を優しく癒す!? コンビニの“スイーツPB”各社から誕生

コンビニエンスストア各社が力を入れるオリジナルのスイーツブランド(上2枚・ミニストップ『ハピリッチ スイーツ』、下2枚・サークルKサンクス『シェリエドルチェα』)  [拡大する]

コンビニエンスストア各社が力を入れるオリジナルのスイーツブランド(上2枚・ミニストップ『ハピリッチ スイーツ』、下2枚・サークルKサンクス『シェリエドルチェα』) 

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 コンビニエンスストア各社が開発・製造を行う、“コンビニオリジナル”のスイーツブランドが続々と誕生している。ミニストップは27日より、スイーツブランド『ハピリッチ スイーツ』をスタート。また、サークルKサンクスは同社のスイーツブランド『シェリエドルチェ』の取り扱いジャンルを拡大し、11月より焼き菓子・半生菓子の販売を開始する。各社がPBスイーツに力を入れるその背景には、男性消費者が多かったコンビニスイーツの需要拡大、そして菓子店やデパートが閉店している時間帯の“本格スイーツへのニーズ”があるようだ。

 ミニストップの新ブランド『ハピリッチ』は『ハロハロ』や『ソフトクリーム』など、同社の人気ファストフードデザートを手掛けた女性開発者が担当。鮮やかな色合いのカップデザートを中心に発売していくほか、オリジナルの持ち帰り袋を用意し“特別感”を演出している点が特徴だ。

 今年9月より新ブランドをスタートさせたローソンの『Uchi Cafe SWEETS(ウチカフェスイーツ)』も、厳選素材で作られた商品をオリジナルの紙袋に入れて渡すなどし、ブランドを訴求している。また、コンビニPBスイーツの先駆け的存在であるファミリーマートの『Sweets+(スイーツプラス)』は、有名パティシエとのコラボレーション商品を多数発売して“プレミアム感”をアピールしている。

 “総合スイーツブランド”として和菓子から洋菓子まで幅広く取り扱っているのが、11月から焼き菓子・半生菓子商品ブランド『シェリエドルチェα』をスタートさせるサークルKサンクス。これまで同社はチルドスイーツの『シェリエドルチェ』、生どら焼きや大福など『和のドルチェ』シリーズを発売しており、さらに新しいジャンルを加えることでブランドイメージの統一・訴求をはかっている。また、セブン−イレブンは洋菓子『7IRO CAFE』、和菓子『七色茶屋』と、和洋スイーツごとに異なるブランドを展開している。

 各社が“スイーツPB”を立ち上げる意図には、購入者層の拡大がある。「デザートを購入されるお客様の約6割が男性である」(ローソン)こと、「本格スイーツを望む30代を中心とする女性は専門店での購入頻度が高い」(ファミリーマート)ことから、本格的な風味とさまざまな戦略で、男性のみならず女性客も取り込むのが狙いだ。

 また、残業でクタクタになった時やホッとできる1日の終わりにふと甘いものが食べたくなっても、「菓子店の多くはすでに閉まっている」、「デパートへ買いに行くのは大変」といった事情がある。コンビニエンスストア各社は24時間営業の強みに、見た目と味を強化した“スイーツPB”を加え、新たな価値を打ち出していく。

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