2009年10月27日 14時00分

大河ドラマ『龍馬伝』による高知県への経済効果は234億円〜日銀高知支店発表

坂本龍馬像(高知県高知市)  [拡大する]

坂本龍馬像(高知県高知市) 

■「大河ドラマ『龍馬伝』放送による経済波及効果」表組み

 日本銀行高知支店は27日、歌手で俳優の福山雅治が主演を務める2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』放送による高知県経済への波及効果は234億円になると発表した。 それによると、ドラマ放送をきっかけとした観光客増加に伴う“直接効果”は144億円で、観光客が増えることによってもたらされる県内産業の生産数・雇用者数増加などの“間接効果”は90億円。また、高知県はドラマ放送に合わせて『土佐・龍馬であい博』を県内全域で開催する予定となっており、同イベントによる経済効果にも期待が集まる。

 同調査は高知県および他県の「観光統計」、国土交通省の「宿泊旅行統計」、同店の「宿泊客数統計」などを用いて推計。また、大河ドラマ『功名が辻』が放送された2006年時の宿泊客数、観光施設入込客数などの増加率をベースに、高速道路料金引き下げ効果、高知を舞台とする映画の公開予定、四国を舞台としたドラマの放送による四国全体の相乗効果を上乗せして算出している。

 また、同店は県外からの観光客は2008年に比べると37万人増加と予測。観光コースや関連施設の充実、二次交通の整備、土産物や食事など「県内の受け入れ態勢は『功名が辻』当時以上に強化されていると考えられる」と分析しつつも、「県外観光客の消費額増加や滞在期間長期化に結び付くような諸施策を官民一体となって強力に推進していくことにより、本試算以上の経済波及効果を生み出すことも可能」としている。

 『龍馬伝』は、明治維新の立役者である坂本龍馬の生涯を、後に三菱財閥の礎を築く幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描いたオリジナル作品。龍馬役の福山のほか、龍馬の妻・お龍を真木よう子、龍馬の師・勝海舟を武田鉄矢、龍馬の初恋の人・平井加尾を広末涼子、岩崎弥太郎は香川照之が演じる。






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