2009年12月07日 13時30分

ファストリ柳井正社長が社長ランキング2年連続1位に

■「社長が選ぶ、今年の社長」ランキング

 産業能率大学が企業経営者を対象に行っている年末恒例の調査『社長が選ぶ 今年の社長』が7日に発表され、1位に2年連続でファーストリテイリングの【柳井正社長】が選ばれた。柳井社長の得票数は2位にランクインしたトヨタ自動車の【豊田章男社長】の約6倍で、圧倒的大差での受賞となった。また、社長に聞いた「来年注目する会社」には、1位に不況下で苦しみながらも「プリウス」などのヒットを飛ばしているトヨタ自動車、2位に現在再建の途上にある「日本航空(JAL)」が選ばれている。

 1位を獲得した柳井社長については「グローバル展開を実現し、先を読み常に顧客志向で経営をしている」(保険業/51歳/静岡)、「目標を高く設定し、世界に羽ばたき、ぶれない経営目標を持っている」(卸売・小売業/66歳/愛知)、「この不景気で業績を下げるどころか上げ続けたことと、非正規雇用者の正規雇用推進を積極的に行ったことを評価したい」(卸売・小売業/34歳/広島)と、各社の業績が低迷している中、売上を伸ばし海外展開も積極的に行っている実績などを挙げるコメントが多かった。

 また、2位の世界的な景気不安のあおりを受け、業績が落ち込んでいるトヨタ自動車の豊田社長には「F1撤退など彼しか決断できないことをきちんとした」(電気通信業/41歳/東京)、「国際企業として、グローバルな不景気を背に頑張って世界をリードしている」(サービス業/60歳/埼玉)と、厳しい時代ながらも中・長期的なビジョンを持って挑む姿勢に評価が集まった。

 同大学は今回の結果について「不況下ゆえに“業績”に対する感度が高いものの、グローバル化や中長期での研究開発投資について評価する声が多いように感じられる」と分析している。

【調査概要】
調査時期:2009年11月20日〜2009年12月1日
調査対象:697人 (男性:650人、女性:47人)
※全国の従業員数10人以上の企業経営者
調査手法:インターネット調査
調査機関:学校法人産業能率大学








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