北野武監督、カンヌ国際映画祭で会見 「気づいたらカンヌにいた」

各国のマスコミの質問に応じる北野武監督 (C)Kazuko Wakayama  [拡大する]

各国のマスコミの質問に応じる北野武監督 (C)Kazuko Wakayama 

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 南フランスで開催中の『第63回カンヌ国際映画祭』で最高賞「パルムドール」を争うコンペティション部門に、自身が出演もした監督最新作『アウトレイジ』を出品している北野武監督が現地時間17日昼、予定時刻より少し遅れて記者会見に応じた。アジアだけでなく欧米からも多数マスコミが集まり、各国のジャーナリストから次々と質問が飛んだ。以下は会見での主なやりとり。

――ヤクザ映画でカンヌに帰ってきてもらいとても嬉しいが、今までとは違うヤクザ映画だったので驚いた。なぜまたバイオレンス映画を撮ったのか?

北野 初めはバイオレンス映画ばかり撮っていると言われたので、暴力映画をやめた。そうすると、今度はなぜバイオレンス映画をやめたのかと言われたので、今回はまたバイオレンス映画を撮った。ただ、前と同じ物は撮りたくなかったので、セリフを多くしたり、わかりやすい構成にするなど、今までと違ったものを追加していった。自分的には進化したバイオレンス映画だと思う。

――ギャング映画でインスピレーションを受けた作品は?

北野 深作欣仁監督の『仁義なき戦い』はとても好きで良く観ていたけど、手持ちカメラの深作さんと自分とはスタイルが違う。だから、インスピレーションを受けたとすれば、深作さんのようには撮らないということを意識して撮影したということかも知れない。

――他の国のバイオレンス映画からの影響は?

北野 『グッドフェローズ』や『ゴッドファーザー』は好きで大ファンだが、あの世界感を日本人がやる訳にはいかない。だから日本のヤクザ映画を撮っている。

――カルティエ現代美術財団での展覧会など、映画だけじゃなくコメディアンとしての活動もフランスで紹介されるなど若い人にも人気だが、どう思う?

北野 いつも振り子のように生きないといけないと思っている。極端なことをしたら、また逆の極端なことをする。10の暴力が10の愛に変わるように。けど、振り子じゃなくてブランコのように1週まわるのは嫌だね(笑)。いつもアンテナをはりめぐらせ、いつも自分であらゆる物を消化したいと思っている。

――新しく映画を作るに当たって、どういう作り方をしたのか? 最初から映画祭などを意識しているのか?

北野 新聞の漫画のように、4コマから考えている。起承転結。そこから枝葉を広げていく。自分が監督を始めた頃はカンヌもヴェネチアも知らなかったけど、今はなぜかこのような状態。浅草でスタンダップコメディをやっていたら、いつしかテレビに出演していた。今もそのような気分に近い。今回も、最初からカンヌを意識して『アウトレイジ』を作ってはいない。意識していたら、こんなバイオレンス映画にはなっていない(笑)。

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