2010年05月21日 06時00分

「生活苦しい」過去最高の58.1%〜国民生活基礎調査

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 厚生労働省は20日、2009年に実施した「国民生活基礎調査」の結果を発表した。生活意識の状況で「苦しい」「大変苦しい」と答えた世帯が前年比0.9ポイント増の58.1%となり、同調査を開始した1986年以来過去最高を記録。2008年の1世帯あたりの平均所得は前年比1.6ポイント減の547万5000円で、2年連続の減少となった。

 「生活が苦しい」と答えた世帯の割合は、「児童のいる世帯」が63.4%、「高齢者世帯」が56.3%。所得平均についても高齢者世帯(65歳以上)の297万円(前年比0.6ポイント減)、児童のいる世帯は688万5000円(同0.4ポイント減)だった。

 同省は「“苦しい”と答えた世帯の割合は、近年、上昇傾向となっている」とコメント。景気不安のほか、所得平均が低い高齢者のみの世帯が962万3千世帯となり、初めて20.0%台に乗ったことも影響していると思われる。

 同調査は全国で無作為に抽出した世帯に対し、2009年6〜7月に実施。所得は6763世帯、世帯状況は4万6605世帯の回答をもとに推計している。

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