2010年07月02日 17時15分

夏の旅行者数前年比4.1%増 2年前の水準まで回復


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 JTBは2日、2010年夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向見通しを発表した。09年夏は“リーマン・ショック”により旅行者数が減少したが、2010年は景況感の改善や円高基調により旅行者数も大きく回復すると予測。国内旅行者数は7412万人、海外旅行者数は244万人で、総旅行者数は前年比4.1%増となり、北京オリンピックや東京ディズニーランド25周年に沸いた2008年の旅行者数(国内7348万人、海外224万人)を上回るとしている。

 国内旅行では4月から開催されている平城遷都1300年祭に関連した奈良・京都方面の観光客増加が見込まれるほか、NHK大河ドラマ『龍馬伝』による高知・長崎県の人気が高まると予測。旅を通じて家族のきずなを深めたり、子どもの成長を手助けするようなプラン、鉄道ファンに向けたパッケージが注目されるとしている。

 また、この夏は高速道路や有料道路のETC割引が土曜・日曜の週末に適用されるほか、6月28日からは37路線・50区間で無料化社会実験を実施している。同調査でも昨年3月以降にETC割引を利用したことがある人のうち、「この夏の旅行にETC割引を利用する」と答えた人は86.1%にのぼっており、同社は「この夏も高速道路ETC割引の利用意向は強い」と分析している。

 海外旅行については航空会社の燃油サーチャージ額が上昇しているものの、新規就航路線やチャーター便など航空会社の選択肢が増えたこともあり、旅行人数は上向き傾向に。上海万博が開催されている中国への渡航者数が大きく増加しそうなほか、ユーロ安、英ポンド安によって円高のメリットをうけられるヨーロッパの人気も高くなっている。

 同調査は全国15〜79歳の男女個人1200人に個別訪問調査を行い、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。1969年に調査を開始して以来、今回で42回目となる。

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