2010年09月01日 04時00分

親が選ぶ『子どもに安心のゲーム』第1位はポケモン

『ポケットモンスターブラック』  [拡大する]

『ポケットモンスターブラック』 

■調査結果

 日進月歩で美麗なグラフィックに進化し、想像性豊かなエンターテインメント性で人々を楽しませるテレビゲーム。それだけに過激な表現の作品も散見される中、オリコンでは小学生の長子を持つ親を対象に、『子どもに安心して与えることができるゲーム』ランキングを発表。1位には、さまざまなメディアミックスを展開する『ポケットモンスター』が輝いた。「残虐ではなく、多くのキャラクターと仲間になり、成長させていく過程で目標を持ち、工夫しながら遊べる」(埼玉県/40代/男性)など安心して遊べ、ゲーム内で創意工夫ができる点が、子どもを持つ親からも評価された。

 『ポケットモンスター』は、1996年にゲームボーイ用として誕生して以降、続編がゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDSとハードを変えながら継続して発売。アニメも1997年から継続して放送され、漫画雑誌『コロコロコミック』(小学館)連載の漫画版、関連グッズなど、さまざまなメディアミックスを展開。毎年夏には『JR東日本ポケモンスタンプラリー』としてスタンプを集めることでもらえるグッズのため、首都圏のJR東日本の駅を回る親子連れを見かけるのも、もはや夏の風物詩となっている。また、海外でも高い人気を誇り、各国で翻訳されて販売されている。9月18日には新作『ポケットモンスターブラック・ホワイト』が発売され、新たなファンを獲得することとなりそうだ。

 2位は、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』がランクイン。ヒット作『マリオシリーズ』の横スクロール型2Dアクションの最新作で、Wiiリモコンを使った新たな操作性が話題に。旧作を知る親世代には懐かしく、子どもたちには新鮮に映り、1人から最大4人でもプレイでき、親子で一緒に楽しむことができるのも好評価に繋がった。「家族全員で同じ時間に楽しめ、会話が増える」(静岡県/40代/男性)とコミュニケーションタイムを増やす一助にもなっているようだ。

 3位には『Wii Sports』。2006年12月2日のWiiと同時に発売され、Wiiリモコンの特徴を生かして、「ベースボール」「テニス」「ボウリング」「ゴルフ」「ボクシング」の5種類のスポーツを実際の競技のような動きでプレイできる。「一緒に力を合わせてできるものが多く、助け合いやスポーツに関心が持てるから」(神奈川県/30代/男性)とゲームソフトながら“健康面”にも配慮した点が支持された。

 そのほか、ランクインしたのは人気グループ・嵐を起用したCMも話題の『Wii Party』、ゲーム内に友人・知人などを模したアバター・Miiを登録し、彼らの生活を観察する『トモダチコレクション』、Wiiを用いてエクササイズができる『Wii Fit』などが並んだ。中でも、『トモダチコレクション』は、最大100人までのMiiが作成でき、自分や友人、両親、憧れの芸能人などを登録。彼らが交際、また結婚するなど“人生劇場”をゲーム内で学ぶことができる。「今後のコミュニケーションの習得に役立ちそう」(兵庫県/40代/女性)という意見からもわかるように、今後歩んでゆく人生の“予行練習”として捉えているようだ。

 今回のランキング結果を見ると、1位〜9位は任天堂発売タイトルが独占する結果に。“現代のビデオゲームの父”と評される任天堂専務取締役情報開発本部長・宮本茂氏のゲーム作りのモットーは、“万人向け”。初心者からコアユーザーまで、すべての購入者を満足させるクリエイティブな姿勢が『子どもに安心して与えることができるゲームソフト』として高い評価を受ける結果をなった。今や各家庭に欠かすことが出来ないゲームだからこそ、今後も子どもの想像力を更に引き出すような魅力的なゲームソフトの誕生に期待したい。

【調査概要】
調査機関:オリコン・コミュニケーションズ(株)
調査期間:2010年8月10日(火)〜8月16日(月)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査対象:子どもを持つ親(子どもの定義:小学校低学年、小学校高学年)
調査サンプル数:596名
※アンケートは複数回答。ソフトはハード別/シリーズ作品はまとめて集計。




■禁無断複写転載
※オリコンランキングの著作権その他の権利はオリコンに帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、ブログ、携帯電話)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。詳しいお問い合わせは、弊社広報企画部までお願いいたします。


タグ
CS編集部 Facebook オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について