2010年09月29日 11時00分

2010年度グッドデザイン賞、AKB48が大賞候補に 「群を抜いた先見性と完成度」

2010年度『グッドデザイン賞』大賞候補に選ばれたAKB48  [拡大する]

2010年度『グッドデザイン賞』大賞候補に選ばれたAKB48 

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 優れたデザインに贈られる2010年度『グッドデザイン賞』受賞記者発表会が29日、都内で行われ、3136件の応募総数の中、1110件がグッドデザイン賞を受賞、大賞候補及び金賞作品15件が発表された。ハイビジョン液晶テレビ『ブラビア NX800シリーズ』(ソニー)、ハイブリッド乗用車『CR-Z』(本田技研工業)ほか、「近年のエンターテイメントプロジェクトデザインとしては群を抜いた先見性と完成度」という評価から、人気アイドルグループ・AKB48が大賞候補として選出された。

 2005年に「会いにいけるアイドル」というコンセプトを掲げ誕生したAKB48は、チームごとに日替わりでほぼ毎日行うライブ活動で、ファンとのコミュニケーションを最大限に活用したアイドルとしての在り方や、「AKB48選抜総選挙」「AKB104選抜メンバー組閣祭り」など、社会現象にまで発展したプロジェクトの拡大が高く評価された。審査委員からは「今後もさらなる地方展開、海外展開をふまえ、ジャパニーズポップカルチャーをグローバルなエンターテイメントビジネスとして成立させる可能性を大きく感じさせるプロジェクトデザイン」とコメントを寄せている。

 審査委員長の深沢直人氏は、今回の審査にあたり「“グッド=良い”というのは、非常にわかりにくいが、しかし、感じやすい。その定義をここで示すことで、それに向かって目標として物作りに励み、経済に循環したい」と決意表明。また、大賞候補企業の代表者らがそれぞれ各商品をアピールし、意気込みを伝えた。

  そのほかの大賞候補には電子ドラム『DTX950K』(ヤマハ)、エアマルチプライアー『AMO1、AMO2、AMO3』(ダイソン)、ヒビヤカダン日比谷公園店(日比谷花壇)、カプセルホテル『9h』(キュービック)、歯科用超音波洗浄機『Vibringe』(Vibringe BV)、超音波画像診断装置『FAZONE GB』(富士フィルム)、宇宙実験施設『きぼう』日本実験棟(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)、教育用ノートパソコン『Latitude 2100』(Experience Design Group,Dell Inc.)、モノクロ複合機『コニカミノルタ bizhub 423/33/283/223』(コニカミノルタテクノロジーセンター)、レンズ交換式デジタルカメラ/レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダーEマウントレンズ商品群『“a”NEX-5/NEX-3、“ハンディカム”NEX-VG10』(ソニー)、蒸気ボイラシステム『BP-201、SQ-3000/2500/2000AS』(三浦工業)、電気自動車『日産リーフ』の普及と包括的な取り組み、が選出。同記者発表ではほかに、サステナブルデザイン賞(経済産業大臣賞)、中小企業庁長官賞など、22件の特別賞も発表された。

 1957年に通商産業省(現経済産業省)によって設立された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)を主体とする同賞。生活と産業のクオリティの向上に貢献するデザインを身の回りのさまざまな分野から見出し、これまで35000件以上のグッドデザイン賞を選出している。今年度より深澤直人氏など総勢59名の審査委員を迎え、約4か月にわたり審査を実施。大賞が選出される『2010年度グッドデザイン賞表彰式』は、11月10日(水)、東京ミッドタウン・ホールにて開催。

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