2010年11月02日 06時00分

“歳暮”文化の衰退止まらず? 贈ったことが無い20代は81.8%、30代でも57.0%

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世代ごとに回答が大きく異なる“歳暮文化” 

■調査結果

 12月の年の瀬に、この1年お世話になった親戚や会社の上司に感謝の気持ちを込めて贈る“お歳暮”。日本独自の文化だが、昨今この習慣を続けている日本人はどのくらいいるのだろうか? オリコンでは20代〜50代の男女を対象に『お歳暮・お中元(ギフト)に関する意識調査』を実施。過去に歳暮を贈ったことがありますか? という設問では20代・81.8%、30代・57.0%が【ない】と回答。40代、50代では約70%以上が【ある】と回答しており、世代ごとに“歳暮”への意識の差がはっきりとわかれるようだ。

 過去に歳暮を贈った経験は前述の通り、年齢を重ねるにつれ贈答率も向上。では、今年の予定について尋ねると、【贈る予定がある】と答えた人は、全体の33.3%。50代では56.0%と過半数を超えているのに対し、20代は14.0%と著しく低い結果となった。しかし、一方で「お歳暮・お中元をもらったら嬉しいですか?」という設問では、全世代で70%を超えている。20代で80%、30代で74%が【嬉しい】と回答。その理由は「覚えてくれているというのがわかって嬉しい」(50代/女性)や「相手が自分を大切に考えてくれていることがわかるから」(30代/男性)など、歳暮を贈る行為は“気持ちの表れ”であり、受け手として嬉しく感じることは世代を問わず不変といえそうだ。

 ちなみに、贈答品としてもらってうれしい商品について尋ねる(※カテゴリー別選択式)と、男女ともに【<ドリンク類>ビール】(36.4%)が1位に。「普段、価格を気にして発泡酒や第3のビールなどを飲んでいるから」(20代/女性)という“贅沢感”での満足度が支持された。次いで2位には歳暮の定番【<フード類>ハム・ローストビーフ・焼豚】(25.3%)、3位に【<お菓子類>クッキー・ゼリー・スイーツ】(21.0%)が続き、ビール同様「普段買わないような高いものだから」(40代/女性)と、いずれも普段自分では手が届きずらい“ちょっとした高級感”が受け手により好印象を与えるポイントのようだ。

 歳暮に限らず、年始に年賀状での挨拶や夏の中元シーズン、また母の日や父の日など周囲に感謝を伝える日は年に幾度となく訪れる。いずれも少しの手間と費用がかかり、面倒に感じることもあるだろう。しかし、この行事を機に1年を振り返り、改めて自分を支えてくれた人の顔を思い浮かべて感謝の気持ちを贈ってみるのもいいかもしれない。

【調査概要】
調査テーマ:「お歳暮・お中元(ギフト)」に関する意識調査
調査期間:2010年10月13日(水)〜10月25日(月)
サンプル:1,400名(20代、30代、40代男女各200名、50代男女各100名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査企画:オリコン・コミュニケーションズ株式会社
※ランキング調査は、(※選択回答。選択肢は、お歳暮サイト「三越のお歳暮 2010」及び「大丸のお歳暮WEBショッピング」より抜粋)

>>お歳暮って何を贈ればいいの?
歳暮にもらってうれしいものランキング




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