2010年11月25日 16時10分

2010年ヒット商品番付発表 今年の横綱は「該当なし」

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 SMBCコンサルティングによる2010年のヒット商品番付が25日に発表され、注目された横綱は「該当なし」となった。大関は『スマートフォン』と『食べるラー油』、関脇には『もしドラ』と『ゲゲゲの女房』が入った。同社は横綱不在の理由について「話題や注目を集めた商品・イベントは多かったが、大ヒットに繋がる勢いに欠け、全体としては小粒ヒットが多い」とした。なお、同番付は2008年も横綱不在となっている。

 同社は「ライフスタイルを変えるポテンシャルを秘めた商品群が、徐々にではあるが消費者に浸透した1年」と今年のヒット商品を振り返り、ソフトバンクに続きNTTドコモ、auが続々と発売した『スマートフォン』を「PCの機能を携帯電話で常に持ち歩くという、新たなライフスタイルが定着しつつある」としたほか、調味料であるラー油を食材として定着させ、市場規模が前年比6倍に拡大した『食べるラー油』を評価した。

 ただし、100年に1度の猛暑によるエアコンや清涼飲料水、「ガリガリ君」(赤城乳業)などの“猛暑特需”、小惑星探索機「はやぶさ」の帰還、たばこ税の大幅値上げによる禁煙需要などもあったものの、夏以降の円高やエコカー補助金終了(9月)による個人消費の落ち込みなどから「消費者の財布の紐は引き続き堅いまま推移することが見込まれる」(同社)ことから、その年を象徴する大ヒットが出にくかったと分析している。

 相撲の番付形式でその年に流行した“ヒット商品”を発表する同番付は、個別の商品に限らず人物や社会現象なども対象。番付の順位は、出荷台数や売上高などの実績だけでなく、市場に与えたインパクトや意義、影響力、成長性などを総合的に判断して決定している。




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