【アカデミー賞注目作品】エリザベス皇太后は映画化に反対だった〜『英国王のスピーチ』

主演のコリン・ファースは『シングルマン』から2年連続でノミネート (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.  [拡大する]

主演のコリン・ファースは『シングルマン』から2年連続でノミネート (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved. 

 27日(日本時間28日)に受賞者・作品が発表される『第83回アカデミー賞』。オスカーの行方は、最多12部門にノミネートされた『英国王のスピーチ』(トム・フーパー監督、2月26日公開)と、作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、音響録音賞でぶつかり合う『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー監督)との一騎打ちの様相を呈し、授賞式の見どころの1つとなりそうだ。

 『英国王のスピーチ』は、“ウィリアム王子結婚”のニュースで世界中の注目が集まる英国王室の裏側、これまであまり語られることのなかった現イギリス女王エリザベス2世の父・ジョージ6世の物語。彼は子供の頃から吃音に悩み、無口で内気でスピーチを大の苦手としていた。兄のエドワード8世が“王冠か恋か”で恋を選んで王室を去ると、弟のジョージ6世に王位が回ってくる。映画は、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民の前で、渾身のスピーチに挑むまでを描く。

 昨年9月、『トロント映画祭』で最高賞(観客賞)を受賞した同作は、一躍アカデミー賞最有力候補として注目される。いち早く11月26日に米ニューヨークとロサンゼルスの計4館で公開され、週末の1館あたりの平均成績が本年度ナンバー1になるという大ヒットスタートを記録。『ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞』においてトップ10に選出されるなど、世界の映画賞を総ナメにしていく。

 本国英国の報道によると、エリザベス女王も同作を鑑賞し、「気に入った」という感想を述べられたという。ジョージ6世がとても家族を大切にし、娘たち(エリザベス、マーガレット)を愛する優しい父親として描かれている同作には実はもう一つ秘話があった。

 脚本を手がけたデビッド・サイドラーは、自身も子供時代にひどい吃音に悩まされた経験から、ぜひともジョージ6世の話で脚本を作り、舞台化しようと考えていた。ところが、ジョージ6世の献身的な妻であり、エリザベス女王の母でもあるエリザベス皇太后は「私が存命中はこの物語をいかなる形でも上演されては困る」と中止を命じていたという。エリザベス皇太后は2002年に101歳の長寿を全うし、封印された脚本は約30年の時を経て2010年、映画になった。

 ジョージ6世を演じるのは昨年『シングルマン』で世界の映画賞を独占したコリン・ファース。2年連続でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。言語療法士ライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュも同助演男優賞にノミネート。この2人の絶妙な掛け合い、演技対決も同作の魅力だ。ジョージ6世の妻・エリザベス役の英女優ヘレナ・ボナム=カーターも同助演女優賞にノミネートされている。

 『第83回アカデミー賞』授賞式は現地時間2月27日(日本時間28日)に開催される。

【第83回米アカデミー賞】ノミネート発表(11/01/26)

【動画】映画『英国王のスピーチ』予告編⇒


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