2011年06月06日 05時00分

松本人志、“重大発表”の真相 第一回監督作品『大日本人』ハリウッドリメイクが決定

松本人志(C)ORICON DD inc.  [拡大する]

松本人志(C)ORICON DD inc. 

■松本人志監督最新作『さや侍』予告編

 お笑いコンビ・ダウンタウン松本人志が、今月3日に生出演したNHK朝の情報番組『あさイチ』で思わず口走った「ハリウッドからのすごい話」の詳細が5日、わかった。松本の第一回監督作品『大日本人』が、米大手映画スタジオコロンビア映画によってリメイクされることが決定。製作時期や公開については未定だが、すでにプロデューサーと脚本家は決まっており、単なるリメイク権獲得から一歩進んだ段階にあるという。

 最新監督作『さや侍』(6月11日公開)がスイス・ロカルノ国際映画祭(8月3日開幕)から招待されたのに続き、映画監督として自らが生み出した“わが子”のような作品が、海外から高く評価され、よほど嬉しかったのだろう。松本はリメイク版に基本ノータッチの立場だが、アドバイザリー契約を結んで、生まれ変わる“わが子”を見守ることになる。

 『大日本人』は、日本中のいたるところに出没する「獣」と戦っていたヒーロー「6代目大日本人」の栄光と悲哀の物語。松本は初監督作品にして、企画・監督・主演という三役をこなし、既成概念に囚われず、独自の新しい手法で映像化。

 2007年6月に公開され、国内で動員90万人、興行収入12億円を上げた一方、海外ではそのオリジナリティあふれる作風が注目され、2007年のカンヌ国際映画祭監督週間でのワールドプレミア上映をはじめ、トロント国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、釜山国際映画祭などで上映された。全米では『Big Man Japan』の英題で、2008年4月から2009年11月の長きに渡り、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ボストン、デトロイト、デンバー、オースティンなど26都市の各劇場で順次公開された。

 リメイク化には米メジャー数社からオファーが寄せられていたが、ようやく今春、コロンビア映画と合意に達した。同社は米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの子会社にあたり、『ソーシャル・ネットワーク』、『スパイダーマン』シリーズ、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』『ダ・ヴィンチ・コード』などの製作、配給を手がけている。これまでに清水崇監督のホラー映画『呪怨』をリメイクした『The Grudge』、続編『The Grudge 2』を製作した“実績”もある。

 リメイク版のプロデューサーを務めるのは、日本でも人気を博した海外ドラマ『プリズン・ブレイク』、映画『アイ・アム・レジェンド』『ワイルド・スピード』シリーズ、『グリーン・ホーネット』などを手がけるニール・H・モリッツ氏。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)を世に送り出した人物であることからも、“日本”に対する感心の高さが伺える。彼は深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』のリメイク権も獲得している。

 脚本は『タイタンの戦い』(2010年)のフィル・ヘイとマット・マンフレイディのコンビで、彼らの次回作はアメコミ原作の映画『R.I.P.D.(原題)』(2012年公開)と『ザ・ボーイズ』で、共にプロデュースはモリッツ氏が務める。

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