2011年06月12日 11時00分

みうらじゅん、“相棒” 田口トモロヲのためにイラスト書き下ろし

田口トモロヲの“相棒”みうらじゅんが書き下ろしたオリジナルイラスト (c)2011『あぜ道のダンディ』製作委員会  [拡大する]

田口トモロヲの“相棒”みうらじゅんが書き下ろしたオリジナルイラスト (c)2011『あぜ道のダンディ』製作委員会 

 イラストレーターのみうらじゅん(53)が、90年代の伝説のユニット・ブロンソンズを組んだ俳優の田口トモロヲ(53)のためにイラストを書き下ろした。映画『あぜ道のダンディ』(石井裕也監督、6月18日公開)で田口が演じる「かっこわるいけどダンディ」なおやじに触発されたという。

 映画は俳優・光石研の33年ぶりの主演作。妻に先立たれ、男手ひとつでともに受験生の息子と娘を育てている中年男=宮田淳一の物語。宮田は気負いから生まれる時代錯誤たっぷり、頑なで怒りっぽく、子供たちの前でも虚勢を張ってばかり。そんな宮田の無二の親友・真田役を田口が演じている。居酒屋でグチや心配事をぶちまける宮田、それを受け止める気弱な真田。深い信頼で結ばれた二人の中年男の姿に“ダンディズム”がにじむ。

 試写を観たみうらの感想は「染みました。切ないです。泣いちゃいました。文化系の男気について久しぶりに語りたくなりました」。「文化系の男気」とは、みうらと田口がブロンソンズとしてユニットを組み、1994年に『STUDIO VOICE』誌で連載していた『ブロンソンに聞け』のテーマでもあった。“ブロンソン”とは、『荒野の七人』(1960年)、『大脱走』(1963年)などに出演した米アクション俳優チャールズ・ブロンソンを指す。彼は50歳を目前にして、世界的スターとしてブレーク。日本では1970年に男性化粧品マンダムのテレビCMに出演し、「う〜ん。マンダム」というキャッチ−なフレーズと大林宣彦監督による映像でお茶の間の人気を集めた。

 みうらや田口が、かつて憧れたブロンソンの年齡に追いつき、再び向き合うことになった男気=ダンディズム。それをお膳立てしたのが1983年生まれの石井監督という点も興味深い映画になっている。みうらのオリジナルイラストは同作の上映劇場で販売するパンフレットに掲載される。

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