2011年07月15日 06時00分

今夏の“ゲリラ雷雨”前年比3割増の見込み 被災地は7月下旬が発生ピーク

 民間気象予想会社のウェザーニューズは14日、突発的・局地的に大雨や雷をもたらす“ゲリラ雷雨”の7〜9月発生傾向予測を発表した。今年は太平洋高気圧の勢力が強かった昨年よりも発生しやすい状況にあり、「全国的に8月下旬を中心に3割以上多くなる」と予測。被災地は7月下旬がピークとなり、8月下旬にも発生回数が多くなる見込みとしており「特に沿岸地域では地盤沈下が大きく、浸水や冠水の恐れがある」と注意を呼び掛けている。

 毎年発生回数が増加傾向にあると言われている“ゲリラ雷雨”。上空の冷たい空気と地上付近の温かい空気が混ざって局地的に積乱雲が発生し集中豪雨と雷をもたらす同現象だが、今年はチベット高気圧の張り出しが弱く、太平洋高気圧の勢力が強まったり弱まったりすると予想。そのため大気が不安定になりやすく、発生回数増加の恐れがあるとしている。

 同社は「太平洋高気圧と上空の寒気、暖湿流の影響を考慮すると7月下旬と8月下旬に特に雷雨の発生が多くなると考えられる」としており、特に上空に寒気が入る8月下旬は全国的に発生回数が増えると分析。一方、8月上旬〜中旬は大気の状態が安定する見込みであることから、“ゲリラ雷雨”の発生は少なくなると見込んでいる。

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