免許証・保険証の「臓器提供意思表示欄」記入率1割満たず

免許証と保険証の裏面に設置された臓器提供意思表示欄 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

免許証と保険証の裏面に設置された臓器提供意思表示欄 (C)ORICON DD inc.

 社団法人日本臓器移植ネットワークは13日、10代〜60代の男女を対象に行った「臓器提供の意思表示に関する調査」の結果を発表した。2010年の改正臓器移植法施行に伴い、運転免許証や健康保険証の裏面にも設置されるようになった同表示だが、今回の調査によると、意思表示欄付きの免許証・保険証の所持率は4割程度。また、実際にその表示欄に意思を記入している人は免許証で6.3%、保険証で7.9%となり、表示率の低さが目立つ結果となった。

 個別の数字をみると、「意思表示欄あり」の免許証所持率は36.7%、「なし」が44.0%。保険証は「あり」が43.3%、「なし」が56.7%で、ともに意思表示欄が設けられていないものを持つ人の方が多かった。役所やコンビニなどで手に入る意思表示カードも所持率は17.7%と低かった。

 なお、日本臓器移植ネットワークでは臓器提供意思表示をインターネット上で登録するシステムも用意しているが、その認知率は7.2%で、意思表示率はわずか1.1%。今回の調査では92.8%の人が「知らなかった」と回答しており、カード類以上に認知率・表示率が低い結果となった。

 臓器提供の意思表示とは、自身の脳死後や心停止後の臓器提供の可否について示すもので、「可能」の意思表示をしている場合は家族の同意のもと、臓器が提供されるほか、「提供しない」という意思を示すこともできる。本人の意思が不明な場合は家族の承諾を得てから判断されるため、臓器提供意思表示は生きている間に “自分の臓器をどうしたいか”を示しておく重要な機会といえる。

 カード類、インターネット共に低かった表示率だが、今後は「どれだけの人が必要としているのか知りたい」(宮城県/20代/男性)、「アレルギーなどがある場合は希望しない方が良いと考えているがどうなのか知りたい」(大阪府/50代/女性)など、多くの人の不安や疑問に答える幅広い情報提供が必要なのかもしれない。

【調査概要】
調査名:臓器提供の意思表示に関する調査
調査期間:2012年3月22日(木)〜28日(水)
調査対象:全国の10代〜60代の男女1000名
調査機関:オリコン・モニターリサーチ


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