2012年07月17日 10時56分

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>高温・多湿の季節到来! 家庭で防ぐ“食中毒”

高温・多湿の季節は”食中毒”が心配… 家庭でできる予防法とは? [拡大する]

高温・多湿の季節は”食中毒”が心配… 家庭でできる予防法とは?

 7月も中旬を迎え、いよいよ夏本番! とはいえ高温・多湿のこの時期は食中毒が気になるところ。国内における年間食中毒患者は約2万人を超えるが、そのうち約2割は家庭で感染しているという。今回の朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEによる “おさらいニュース”は、食中毒をテーマに家庭内での予防策を紹介する。

■無菌ではない冷蔵庫内 菌の増殖を防ぐポイントは?

 食料を保存するため欠かせない冷蔵庫。無菌状態だと思われがちだが、必ずなんらかの菌は存在している。冷蔵庫内の温度が上がると菌が増殖し、食中毒を招く危険が…。温度が上昇してしまう要因には、頻繁にドアの開閉を行う、開けている時間が長いことなどが挙げられる。温かい外気が入った冷蔵庫は再び温度を下げるのに時間がかかるため、温度の高い状態が日々長時間続くことで菌が増殖してしまうのだ。

 女子栄養大学の上田成子教授によると、冷蔵庫の温度を10度以下にキープすると菌は増えにくくなるという。また、上田教授は「冷蔵庫の中身は7割程度に抑えるのが良い」とアドバイス。詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなるほか、どこに何を置いているのか把握できず、ドアを開けている時間が長くなってしまうからだ。

 実際に中身をぎゅうぎゅうに詰め込んだ冷蔵庫と、7割程度に抑えた冷蔵庫を比較したところ、前者は20度から10度を下回るまで45分以上かかったのに対し、後者は約2分で10度を下回った。菌の増殖を防ぐだけでなく節電にもなるので、冷蔵庫内は常に“7割程度”に抑えることを心掛けよう。

■生肉・魚を調理する手やキッチン回りは常に清潔に

 また、生食用ではない肉や魚にも何らかの菌が付着している。それらにはほぼ害はないが、食中毒菌が付いていた場合、まな板や包丁、人間の手を介して生食用の野菜などに付着すると食中毒を招く恐れが。菌をキッチン中に広げないためにも、肉や魚を触った後は、石鹸を使って手洗いをすること。少なくとも20秒間、指の間や爪の間、手首までしっかりと洗うのがポイントだ。

 そのほか食中毒の要因として常に上位にあげられる室温放置にもご注意を。購入した生鮮食品は帰宅後すぐに冷蔵庫や冷凍庫へ入れること。ただし、冷蔵庫の過信は禁物。1ヶ月に1度は冷蔵庫内を掃除する、家庭で冷凍したものは1ヶ月以内に使い切る、調理する時の手やキッチンは清潔に保つ、抵抗力をつけるなどして食中毒のない生活を過ごそう。

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