2012年12月25日 16時29分

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>糖尿病を遠ざける「お酢」

 朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEのコラボ企画 “おさらいニュース”。今回は都道府県別に調査した“健康のひみつ”をテーマに放送された回から、生活習慣病の一つである「糖尿病」を遠ざける食生活をピックアップ。その意外な食卓アイテムとは?

 糖尿病は血液中の糖分をエネルギーに変えるインスリンという物質の働きが低下し、血液中に糖分が溢れてしまう病。国内の患者数は糖尿病予備群も含めると2200万人以上といい、代表的な生活習慣病の一つである。主な原因は「高カロリー食の食べ過ぎ」「運動不足による肥満」だ。厚生労働省による「平成20年度 患者調査」を基にしたランキングでは、糖尿病が少ない都道府県の1位は【高知県】、2位【奈良県】、3位【東京都】だった。

 しかし、1位の高知県は「飲むならとことん飲め」が当たり前だそうで、飲酒に使うお金が全国1位。どうやって糖尿病を遠ざけているのだろう? 東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授・小田原雅人氏は県民の食事風景からポイントを見出した。

 最大の特徴は「酢の物やゆずポン酢など、お酢をよく使う」ということ。高知の食事では、カツオのたたきや刺身、また鶏の唐揚げ、生しらす、野菜の酢の物、里芋などあらゆるものに“ポン酢”をかけているのだという。これは、お酢が炭水化物の周りをコーティングすることで、小腸での吸収が遅くなり、血糖値が上がりにくくなるためだと小田原教授は説明する。

 このほか「食事に時間をかけている」、お米を最後に食べる「食事の順番」、そして「魚をよく食べる」が挙げられた。(※厚生労働省は、妊娠中の方は魚介類の摂りすぎに注意するよう呼びかけている。)

 糖尿病は放置しておくと神経障害などの合併症や心筋梗塞、脳梗塞などにもかかりやすく、生死にかかわることがあるという事実はもはや周知。年末年始にかけて酒宴も多くなるこの時期は毎回の食事が高カロリーになるので、ちょっとした工夫を心掛けたい。


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