2013年08月13日 11時00分

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>努力不要!? 痩せられるホルモンとは

加齢につれ、摂取カロリーを減らしただけではダイエットに直結しないことも・・・。 [拡大する]

加齢につれ、摂取カロリーを減らしただけではダイエットに直結しないことも・・・。

 ORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とのコラボ企画“おさらいニュース”では、「身体を老けさせない秘密 第4弾 新発見!やせるホルモンで病の元凶【肥満】を解消スペシャル」を振り返る。肌の露出が増え体型が気になるこの時期、知っておきたい“痩せられるホルモン”とは?

■努力なしでOK? 痩身につながるホルモン「GLP-1(ジーエルピーワン)」

 糖尿病をはじめとする様々な生活習慣病を引き起こす原因となる「肥満」。私たちがエネルギーを消費する基礎代謝量は20歳くらいから下降線をたどり、加齢と共に誰でも脂肪がつきやすくなってしまう。日々の運動の重要性や食事のカロリー制限など、知識はあってもなかなか実行できないというのも現実だ。

 しかし、近年の研究で「痩せている人のメカニズム」が解明され、すでに医療現場でも用いられている“痩せられるホルモン”がある。肥満治療の第一人者、東京医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授の小田原雅人氏によると「最近の研究で、一生懸命運動をしていなかったり食事に気を付けていない方でも、体を太りにくくさせる“GLP-1”という物質が見つかり、この物質の効きがいい人がいる」ということが推察されているというのだ。

 同物質は私たちの体内で誰もが分泌しているホルモンの1つ。特に食後に分泌量が増え、様々な効果を発揮している。

【GLP-1の働き】
(1)脳の満腹中枢を刺激
早めに満腹感を得ることで、食べ過ぎを抑制できる。
(2)胃への働きかけ
GLP-1が分泌されると、胃に入ってきた食べ物が通常よりもゆっくり腸に送り出され、糖分の吸収が穏やかに。結果、血糖値の急激な上昇を抑える。
(3)すい臓への働きかけ
すい臓の機能を向上させ、結果、血糖を下げるインスリンが出やすくなる。

■痩身につながるホルモン「GLP-1」の分泌を高める栄養素

 食後に分泌されるGLP-1の量には個人差があり、番組内の検証では太っている人よりも痩せている人のほうが、分泌量は多かった。そこで、分泌を高める方法を小田原先生に伺うと、「生活習慣によって、分泌量が変わってくる可能性がある」とのこと。

 詳細を伺うと、食べ物によって“体のある部分”を刺激するとGLP-1の分泌が促進されるというのだ。“体のある部分”とは一体どこなのか?それは、小腸。小腸とは、長さは約6mと体内のなかでも最も長い臓器。食物の消化吸収において重要な役割をはたしており、通常食べたものは胃で消化されたあと食後3〜4時間で小腸に到達し、アミノ酸や各種ビタミンなど主な栄養素は全て小腸で吸収される。

 そんな小腸の下の方にはGLP-1を分泌する細胞が多く存在し、そこへ食べ物が到達すると、その細胞が刺激されGLP-1の分泌が促進されるというのだ。基本的にはどんな食べ物でも分泌が始まるが、より刺激しやすい栄養素は、小腸の下部まで残りやすい『食物繊維』と魚類などに含まれる栄養素『EPA』の2つ。

 まず『食物繊維』について、GLP-1分泌に適した摂取量はまだわかっていないが、厚生労働省が推奨している食物繊維一日の摂取量は・約18g。しかし現代の日本人は平均で13gとやや低めであり、残り5gを補う料理として、「かぼちゃの煮物(5.3g)」「ひじきの煮つけ(5.8g)」「アボカドまぐろ(8.0g)」(※標準的な1食分で算出)などがあるので覚えておきたい。

 2つ目の『EPA』を含む食材として、いくら、マグロ、いわしなどが挙げられるが、なかでもダントツはサバ。サバのような青身魚の脂がのった魚は、EPA・DHAがたくさん含まれており、EPAがGLP-1を出す細胞に働きかけ、よりGLP-1を出しやすくしている可能性があるという。刺身や焼き魚として摂取するもよし、積極的に料理に取り入れ効率のよいダイエットにチャレンジしてみてはどうだろう。


「みんなの家庭の医学」番組HP

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