三人乗り自転車のための自転車保険

  • 三人乗り自転車のための自転車保険

 小さいお子様をお連れの場合、二人乗りや三人乗りの電動アシスト自転車を利用する人も多いでしょう。二人乗り・三人乗り自転車はとても便利である反面、バランスを崩しやすいだけでなく、幼児を乗せることでハンドルを取られやすく自転車事故につながる危険性が高いと言えます。そこで今回は、二人乗り・三人乗り電動アシスト自転車を利用する小さな子供を持つお母さん・お父さんのための自転車保険についてご紹介しましょう。
 交通事故総合分析センターの調査によると、二人乗りの場合年間およそ1,500人、三人乗りの場合年間およそ500〜600人が自転車による事故で死傷しています。このように事故が多発していることから、警視庁は徹底的な禁止を試みてきました。しかし年齢の近い子供を持つ母親などからの反発は強く、2009年7月道路交通法の一部改正により、安全基準を満たす自転車であれば、6歳未満の幼児を自転車の前と後ろに載せる三人乗りが認められることになりました。

 幼児二人を乗せて運転するのは負担が大きいので、三人乗り自転車として電動アシスト自転車が人気です。電動アシスト付自転車はペダルをこぐことによってモーターが動き、人力を補助しながら走行するため自走はしません。したがって自走する原動機付自転車やバイクのような自賠責保険の対象とはなりません。

 しかし、前後に幼児を乗せいているとバランスを崩しやすいだけでなく、ハンドルを取られやすく危険を伴います。また、電動アシスト自自転車は、モーターの力を借りているためスピードが出やすいだけでなく、フレームなどの作りが頑丈で重さもあるため、歩行者への衝突事故を起こしてしまうと相手に大きなダメージを与えかねません。
 三人乗り電動アシスト自転車を購入すると、どのメーカーでも無料の傷害補償がついています。しかし、この無料の傷害補償の補償期間は一年と短いだけでなく、自分がケガをした場合の保険で、自転車事故により他人にケガをさせてしまった場合には補償されません。また、支払われる保険金もわずかであるため、三人乗りをしていて自分自身や子供二人がケガをしてしまったら、一人で自転車の事故に遭う場合よりも治療費は多くかかってしまうので、これだけでは不十分だと感じるでしょう。
 原動機付自転車やバイクと違って自賠責保険の対象とならない電動アシスト自転車。
万が一の事故に備えるにはどのような保険に加入すればよいのでしょうか。
実は、電動アシスト付自転車も普通の自転車保険でカバーすることが可能です。子供のいる夫婦ならば、被保険者が一人のものではなく、家族全員や夫婦が対象となっている家族タイプ・夫婦タイプの自転車保険がおすすめです。子供の命まで預かって運転しなければならない三人乗り自転車。幼稚園や保育園への送り迎えで毎日の利用頻度が高いなら、万が一への事故の備えとして自転車保険への加入を検討しておきたいものです。
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