おさえておきたい自転車事故の慰謝料計算
1,将来にわたる介護費用約3,940万円
2,事故で得ることができなかった逸失利益約2,190万円
3,けがの後遺症に対する慰謝料2,800万円
とされています。
このように交通事故の場合の損害賠償は、いくつかの項目からなりそれぞれに計算方法があるので目安となる損害賠償額を算出することができます。ですから、万が一自転車事故を起こしてしまって相手から法外な賠償金を請求された場合でもそれが妥当な金額の範囲内であるかどうかを判断することが可能です。
消極損害には休業損害や後遺障害による逸失利益があります。休業損害は職業等によって計算方法は変わりますが、サラリーマンの場合は、{事故前3か月の給与を平均して算出した一日あたりの平均賃金×休業日数}で計算します。
後遺障害による逸失利益は、損害賠償の中で最も高額になるため、後遺障害の等級認定が損害賠償交渉の最大のポイントです。{事故前の年間収入×後遺障害認定等級による労働能力喪失率×ライプニッツ係数}で計算されます。
入通院慰謝料も定額が決められています。ただし傷害の部位や生死が危ぶまれる状態が続いたときなど考慮すべき特例が弁護士会より明確に打ち出されているので、個別の事例に合わせて金額を補正して算出します。
自転車事故での損害賠償額は、後遺障害認定の等級と3つの基準のどの基準で慰謝料を計算するかによって変わってくるので、事故の当事者双方の主張する賠償額が一致しないということはよくあることです。