クレジットに関する検定

  • クレジットに関する検定

 クレジットカード会社、あるいは関係する業種で仕事をするには、いくつかの重要な資格と検定があります。現段階で所有していなくても、今後仕事の密度が濃くなってくると必要になる可能性が高いです。ここでは特に、クレディッタ―・シニアクレディッタ―と呼ばれる2つの検定についてご紹介させていただきます。
 クレジットカードを扱う業種全般を取りまとめる、一般社団法人日本クレジット協会という組織があります。民法の割賦販売法に則って、クレジットにおける公正な取引や健全な発展や消費者の利益保護を目的とし、この組織によってクレジット取引に関する各種資格・検定が実施されています。検定はクレディッタ―・シニアクレディッタ―の2種類ですが、資格はクレジット債権管理士資格制度・クレカウンセラー・個人情報取扱主任者認定制度の3種類です。これらの資格・検定受検資格はクレジット協会会員か会員企業の社員に限られており、世間一般の認知度こそ低いもののクレジットカード会社で働く人間のほとんどは何かしら取得しています。
 クレディッタ―は別名クレジット審査業務能力検定一般コースとも呼ばれています。クレジットカード会社は顧客からカード会員の入会申し込みが届いた際、顧客が信頼に値するかどうかの審査を行います。この審査に携わる人間が受けるべきとされているのがこのクレディッタ―です。クレディッタ―の検定試験は、与信(信用を求める相手=顧客にそれを与えること)の基礎知識、そしてそれに関係する法令を修得し、多重債務者や多額の債務者の発生を未然に防止すること、またプライバシー保護に対する責任感を身につけることを目的に作られました。
 受検資格を得るには前もって3ヶ月間通信講座を受講する必要があります。さらに、講座中実施される3回の筆記試験でそれぞれ70点以上取得せねば試験は受けられません。
 シニアクレディッタ―は、またの名をクレジット審査業務能力検定上級コースといいます。「シニアクレディッタ―」の名前だけを見ると、高齢者に関する検定と誤解してしまいがちですが、全く関係はありません。クレディッタ―の上級コースという意味合いで「シニア」の名がついています。
 主にクレディッタ―としての能力が適当であると認められた人間が、シニアクレディッタ―に進みます。クレディッタ―の検定を受けずにシニアクレディッタ―の試験を受けることも可能です。クレディッタ―としての基本能力はあるものとして、さらに幅広い知識と専門的な審査能力、知識を習得することを目的としています。クレディッタ―と同様試験には3ヶ月間の通信講座受講が必須です。
 クレディッタ―・シニアクレディッタ―の検定に関しては、自主的に受ける人よりも会社に要求されて受ける人の方が多いのではないでしょうか。いずれ必要となるのであれば、あらかじめ自主的に勉強しておいた方が、後々の負担も減りますし業務にもよい影響を与えそうですね。
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