海外のクレジットカード事情

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 海外のカード社会に対して日本はキャッシュ(現金)社会といわれていましたが、ネットショッピングの一般化に伴い日本でもクレジットカードの普及が急速に進んでいます。着々とカード社会になりつつある日本ですが、海外の感覚とはまた少し違っているようです。海外ではどのようなシーンでクレジットカードを利用しているのでしょうか。
 2010年にJCBが行った調査によると、日本の20代から60代の社会人のうち実に90%以上がクレジットカードを所有しているという結果になりました。一人あたりの平均所持枚数も3.9枚となり、カード社会といわれるアメリカに匹敵する数字となっています。しかし、日本におけるクレジットカードの使い方と、海外でのクレジットカードの使い方はやや異なるようです。
 日本の場合、クレジットカードは主に高額商品を購入する時に使用されることが多いのですが、海外では数千円単位の買い物でもカードを利用します。単純に現金を使わなくていいから便利という理由もありますが、クレジットヒストリー(信用履歴)を作るためともいわれています。海外では日本と比べてクレジットカードの審査が緩い一方、限度額は300ドル程度からスタートします。優良なクレジットヒストリーを積み重ねることで支払い能力があると判断されて、クレジットカード会社から限度額の上昇を提案されるという仕組みです。そのため海外では学生のうちからクレジットカードを作るのが一般的。レストランやカフェはもちろん、様々な日常シーンでカードが使われます。
 クレジット(信用)カードというように、海外ではクレジットカードを持っている=信用できる人物と考えられています。たとえば宿泊施設でチェックインする場合、現地の人々はまずクレジットカードを提出します。日本では現金を持っていれば泊めてもらえますが、海外では現金を持っていても渋い顔をされます。予約を入れていてもスムーズに手続きできなかったり、最悪の場合は宿泊を断られてしまうケースもあります。海外では宿泊中にかかる全費用をカードで処理するため、現金だけでは不安に思われてしまうのです。
 海外でレンタカーを借りる際もカードが便利。現金でクルマを借りようとすると高額の補償金を預ける必要があるだけでなく、借りられる車種も限定されてしまいます。レンタカー会社によっては貸出を拒否されてしまうケースもあります。しかし、クレジットカードがあれば大丈夫。カード自体が身元保証となるため、補償金を求められることもほとんどありません。
 海外旅行をする際にはなるべく国際ブランドのクレジットカードを2枚以上持つようにしましょう。店舗によって利用できるカードの種類が限られているためです。
 またカード複数持つことで紛失・盗難対策にもなります。旅先でもクレジットカード再発行できますが時間がかかるため、1枚しか持っていない場合は身動きができなくなってしまいます。あらかじめ予備のカードを持っていればスムーズに観光できるでしょう。
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