定期保険(長期平準定期保険)
長期平準定期保険の仕組み
なお、長期平準定期保険の保険料の取扱いは、法人税上では「保険期間満了の時における被保険者の年齢が70歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が105を超えるもの」がこれに該当するとされ、保険期間の開始の時から当該保険期間の60%に相当する期間、支払保険料の2分の1に相当する金額が資産として計上され、残額については一般の定期保険の保険料と取扱いの例により損金の額に算入することとされています(平20年課法2-3)。
長期平準定期保険の特徴
長期平準定期保険はもともと中小企業経営者や役員などのキーマンのために開発された保険商品で、キーマンの逝去による売上減少などの利益損失のリスクから企業を守るという性格を有しています。こうした点から、加入後しばらくは解約返戻金を低く抑えることで保険料を安く設定した「低解約返戻金型長期平準定期保険」などの特則が付加できる保険会社があります。
また、喫煙習慣と健康との因果関係に着目し、非喫煙者に対して保険料の割引が適用されるなどの特則を付加した商品もみられます。
長期平準定期保険のメリット
また、被保険者が所定の身体障害状態になった場合、以後の保険料の払込みが不要になるタイプの商品もあります。
長期平準定期保険は企業経営者やキーマンの不慮の逝去に備えるだけでなく、企業の長期安定のための備えとなり、またいざという時は流動性の高い資産として資金繰りに充てることもでき、無事勇退の時期を迎えた方に対しては解約返戻金を退職金の原資とできる、企業にとって利便性の高い保険です。