定期保険<逓減(ていげん)定期保険>

  • 定期保険<逓減(ていげん)定期保険>

 大きな保障を安い保険料で調達できる定期保険。逓減定期保険とは保険料が一定なものの、加入期間が進むにつれて保障額が徐々に減っていく定期保険のことです。保険金が減ることから「損じゃないかな?」と思うかもしれませんが、保険料は通常の定期保険の約半分!どうしてこんなに安い保険料となるのでしょうか。

逆三角形の逓減定期保険

 保険の仕組みを説明するときによく「貯金は三角、保険は四角」と言われます。貯蓄は少しずつためていくものなのでグラフにすると右肩上がりの形になり、ちょうど三角形に見えます。これに対し、生命保険は加入した時から保障額は一定です。つまり、受け取る額は変わらないため、グラフでも四角形に見えます。

 今回紹介する逓減定期保険は、「逆三角形の保険」と呼ばれる保険です。加入時から保障額が右肩下がりを続け、グラフで見ると逆三角形の形をしていることからこう呼ばれます。ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、うまく活用すれば保険料の節約にもなる便利な保険です。

逓減定期保険の仕組み

 年月を経るにつれて子どもは大きくなり、持ち家の場合は住宅ローンの返済も進みます。貯蓄や資産が増えていく人も多いでしょう。こういったライフステージを考えると、保険は最初が手厚ければ、最後の方は下がっていても構わないという考え方もできますよね。

 逓減定期保険はこの考え方に沿って作られた定期保険で、保障額が年々減り続けるかわりに、保険料は低く設定できます。生命保険会社によって金額は異なるものの、同じ金額のスタンダードな定期保険と比べた場合、逓減定期保険の保険料は約半分が相場です。毎月の保険料の支払いは生活を圧迫しがちですが、これなら節約になり家計を助けてくれるでしょう。

選べる逓減定期保険

 逓減定期保険には大きく分けて2つのタイプがあります。以下の通りです。

・期間中、毎年一定の割合で保障額が減っていくタイプ
・保険期間を2期(もしくはさらに複数期)に分け、保障額の減少の割合を期間ごとに変えるタイプ


保険金額は毎年階段状に減少していきますが、2つ目のタイプは保険金額から何割減とするかを再設定できるので、子どもの成長や住宅ローンの減少など、ライフプランに合わせやすいことが魅力です

逓減定期保険の注意点

 これまで逓減定期保険の仕組みやメリットを述べてきました。もちろん定期保険は掛け捨て(払ったお金が戻ってこないこと)ですから、貯蓄性はありません。保障額のピークも加入時が最高で、だんだん減少します。受け取れる保障額はしっかりと確認しておきましょう。

 しかし、自分や残される家族にとって「本当に必要な保障額」を考えた場合、保障額を多めに見積もっているかもしれません。一度、逓減定期保険と他の保険でシミュレーションしてみてください。保険料を余分に支払っているかもしれませんよ。

「子どもが生まれたばかりだから保険を手厚くしたい」
「住宅を購入してローンがたくさん残っている」
「大きな保障を受けたいけど、保険料は切り詰めたい」

そう考えるなら逓減定期保険はオススメです。
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