定期付き終身保険

  • 定期付き終身保険

 定期付終身保険は、正式には「定期保険特約付終身保険」といいます。その名の通り、終身保険に定期保険の特約を付加したものです。定期保険・終身保険は定義として相反するものであるため、実態がつかめずとっつきにくいと考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは定期付終身保険の中身について詳しく解説します。
■定期保険
 生命保険の一種である定期保険は、極めて廉価な保険料で保障を受けられる保険です。支払うべき保険料は年齢・性別・健康状態によって異なりますが、だいたい月々400円〜数万円、1年〜数十年単位の期間で契約を結ぶことができます。保険料が安い分、掛け捨て(=支払った保険料は返戻されない)であり、契約更新をしなければ保障はそこで終了します。

■終身保険
 一方終身保険は、契約すれば保障が一生涯続く保険です。定期保険に比較すると保険料は割高ですが、解約すればこれまでに支払ったお金は返戻金として戻ってきます。保障のためだけでなく貯蓄の目的で利用することができ、学資保険として活用するご家庭も少なくありません。多くの方が、定期保険・終身保険の双方をうまく使い分けて利用しています。あるいは、これらのメリットを生かした定期付き終身保険を活用しています。
 定期付終身保険は、終身保険をベースに定期保険の特約(=主契約のオプションとしてつけられるオマケ)を付加した商品です。終身保険における「保険料の高さ」、定期保険における「保障期間の短さ」といったリスクを、お互いに補いあいます。
 最低限残しておきたい死亡保険金は終身保険で確保し、万一の事態に多額の保障を得られる「定期保険」を加えることによって、安心を得ることができます。

 定期付き終身保険はさらに「定期型(更新型) 」「全期型」の2種類に分類することができます。定期型は10年ないし15年といった期間ごとに契約期間が自動更新され、全期型は保障期間が60~65歳まで、といった具合に定められています。定期保険の特約期間が終わってしまえば、終身保険のみが残りますので、具体的な期間はしっかり把握しておきましょう。

 定期付き終身保険は日本において最もポピュラーな保険の一種で、90年代に広く普及した以降も安定した需要を保っています。
 定期保険・終身保険へバラバラに加入される場合は、それぞれ別々のものとして認識ができるため混同することはありませんが、定期付終身保険のように2つの保険が一体になっていると、どうしても説明を受けたときの理解が難しくなります。定期付終身保険に加入する際の各説明、書類記入は「通過儀礼」と考えておろそかにせず、ひとつひとつの情報に耳を傾けて認識に誤りのないよう注意しましょう。特に気をつけたいことは

・中途解約時の返戻金額
・定期保険更新における保険料の増減
・定期保険の保障期間


以上3点です。少しでも疑問に思った部分は必ず確認をとって、モヤモヤが残らないようにしましょう。定期付終身保険の利点を上手く活用できるよう、他の保険も併せてリサーチすることが重要です。
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