三大疾病保障保険

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 三大疾病保障保険とは、日本人の死亡原因の約4割を占めるといわれる「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の3大疾病に対して手厚い一時金が保障され、死亡保険金や高度障害保険金も支払われる生命保険です。
 これらの3大疾病は、死亡率が高いだけでなく、長期にわたる治療期間を要するケースが多いため「万一に備えて十分な保険を用意しておきたい」という方に人気があります。

三大疾病保障保険の仕組み

 三大疾病保障保険には終身タイプと定期タイプがあり、終身タイプのものは一定の年齢で保険料の払込みが終了した後も終身保証が適用されます。また、解約した場合は解約時の年齢や保険加入年数などに応じた解約返戻金を受け取ることができます。

 これに対して定期タイプのものは保険期間満了時に解約返戻金がゼロとなり「掛け捨て」に近い性格の保険となっていますが、その分保険料が安いというメリットがあります。

 3大疾病は、働き盛りの年齢から発症率が高まる病気です。たとえば「子どもが就職して独立するまでは、万が一に備えて十分な生活資金と学資を保障してほしいが、子どもの独立後はそれほどの保険金を必要としない」というようなケースなら、既存の生命保険や医療保険と組み合わせて定期タイプの三大疾病保障保険に加入しておくという方法も考えられるでしょう。

三大疾病保障保険の特徴

 三大疾病保障保険は上記の3大疾病にかかった時(各保険会社が定める所定の状態になった場合)に死亡保険金と同額の保険金が支払われるという特徴を有しています。
また、3大疾病以外の原因でも死亡や高度障害状態になった場合は死亡保険金や高度障害保険金が支払われます。

三大疾病保障保険のメリット

 近年の医療技術の進歩により、3大疾病に罹患しても回復できる確率はかなり高くなっています。しかし、治療が長期にわたるケースが多く、また医療費も高額になるケースが多いため、一般的な医療保険ではカバーしきれない心配もあります。三大疾病保障保険に加入しておくことで治療費・治療中の生活費などが確保でき、安心して治療に専念できるでしょう。

三大疾病保障保険の注意点

 三大疾病保障保険は死亡保険と同様、1回保険金が支払われると契約が終了するしくみになっています。がんが再発したようなケースでも、2回目の保険金を受け取ることはできません。ただし、3大疾病の発症時に受け取れる一時金は死亡保険金と同額という高額なものであり、一般的な標準医療の範囲内であればかなりの長期にわたって再発にも備えることができるでしょう。

 ただし、1回の治療に数百万円、あるいは1,000万円近い費用を要するような先進医療を受けるような場合には三大疾病保障保険だけでは治療費を賄いきれない可能性もあります。「命はお金に代えられない。治療費に糸目をつけず、最先端の治療を受けられるように備えたい」ということであれば、医療保険に付加する「先進医療特約」なども併せて検討してみてはいかがでしょうか。
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