生命保険に加入する際よく聞く「必要保障額」

  • 生命保険に加入する際よく聞く「必要保障額」

 生命保険で支払われる死亡保険金。一口3,000万円とか4,000万円とか、多額のお金になるため、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。残される家族が何不自由なく生活できて、できるだけ保険料も抑えたい、それにはいくらが妥当なのか…。その目安となるのが「必要保障額」です。必要保障額は家族構成や収入、資産などによって異なりますから、適切な保険を選ぶようにしましょう。

必要保障額とは

 あなたが亡くなったとき、残される家族は公的年金や貯金に頼って生活することになりますが、それだけでは生活が苦しい場合、生命保険などで備える必要が出てきます。必要保障額とは、生命保険で準備しておきたいお金の目安のことです。計算式にすると次のようになります。

■必要保障額の算出方法
将来にわたる支出(家族に必要となるお金)−(生命保険以外の)将来入ってくるお金=必要保障額


つまり、将来にわたる支出と収入の差額が必要保障額です。

必要保障額はどれくらい必要?

 ただ、自分が死んだあとに総額がいくら必要になるのか、なんて考えるのは面倒でもあるでしょう。その場合、毎月いくらのお金が保険会社から入れば暮らしていけるのかを考えてみてください。

 家計簿を取り出して、毎月の支出を確認してみましょう。そうすると、現状自分の家にどのくらいのお金が必要になるのか把握できるはずです。亡くなった人の生活費は不要となるため、その分は取り除く必要がありますが、大体現在の生活費の3割として計算します。

 そして、将来必要になる費用を洗い出してください。子どもの学費や車の買い替え、住まいのリフォームなどがそれにあたります。これに、遺族の手当て可能資金(遺族年金、死亡退職金、配偶者の給料など)を加えて必要保障額を算出します。

 必要保障額を計算すれば、自分や家族にとって不適切な高額の生命保険に入ることを防げます。これは保険料の節約につながるので、必要保障額の見極めはとても大切です。

必要保障額の見直しのタイミング

 人生に変化はつきもの。家族構成や経済状況の変化などによって適正な保障内容も変わってきますから、一度算出した必要保障額は絶対ではありません。

 シングルの人の場合は、葬式費用程度の保険を考えておけばよいでしょう。自分のケガや病気のリスクに備えた医療保障の方を手厚くすることがベターです。その後、結婚して子どもが生まれるなどすると保障額は増えていきます。このように、大きなライフイベントの発生は保険を見直すタイミングといえます。保険見直しのタイミングとして多いものは次の4つです。

・就職
・結婚
・子どもの誕生
・住宅購入


 必要保障額がもっとも高くなるのは末子が生まれたタイミングで、その後、年数が経つにつれて保障額は減っていくのが一般的。収入が増え、貯金も増していき、ローン返済などが進み、子どもが独立などすると必要保障額はほとんどなくなります。この通り、ライフステージによって必要保障額は変わりますから、無駄のない保険料を払うためにも定期的な保険の見直しは必要でしょう。