2017年07月11日 14時37分
車を売るときは何か必要? スムーズに売却をする方法
車を売却する際の流れや、必要な書類について改めて確認する
車を買うときにさまざまな手続きが必要であるように、車を売るときの手続きも多岐にわたる。また、車を売るときには必要な書類が多いので、ミスなく手続きを完了するためには事前に流れを理解しておくことが肝心である。ここでは、車買取会社に車を売却する際の流れと、必要な書類について確認しておこう。
■車買取の流れ
まずは車買取会社に査定を依頼してから、契約が成立するまでの一連の流れを紹介。
<ステップ1> 中古車買取の査定依頼をする
インターネットの一括査定を使うか、中古車買取専門店に車を持ち込むかして、査定を依頼する。また、中古車買取専門店が自社ホームページ上で査定を行っている場合もあるし、出張査定を行っているところもある。査定先によってメリット・デメリットがるので、自分に合ったサービスを利用したい。なお、実店舗に車を持ち込む際は、事前に洗車をしっかりとしておこう。車内も掃除機をかけ、フロアマットを外して洗っておくと、買取店に「きちんと手入れをしている」という好印象を与え、高値での売却につながる可能性がある。
また、「整備手帳」や「取扱説明書」「スペアキー」などがあると査定に有利に働く可能性があるので、できるだけ準備したい。
<ステップ2> 査定額の通知
査定額は即日、もしくは翌日以降に通知される。査定は車種やグレード、年式、走行距離、車の状態に加え、中古車市場での流通価値を加味して行われるが、1社のみで判断せず、必ず複数の買取会社に依頼をして、査定額の見積もりをもらおう。そして、見積もりをもとに交渉し、最も納得のいく金額を提示してくれた店舗に、愛車を売却する意思を伝える。
<ステップ3> 売買契約
査定結果を受け、売却することを決め、引き渡し時期などの相談がまとまったら、売買の契約手続きに入る。手放す予定の車で店舗を訪れるか、自宅に引き取りに来てもらうかして、契約書に署名する。中古車売買は古物取引に当たるため、売り手は自身の身元を証明できる運転免許証などを提示する必要がある。
契約書には車体番号や装備などを細かく記入するが、このとき、契約内容にもしっかり目を通すようにしたい。仮に車載しているカーナビなどを取り外して売却する場合、外すのにかかる作業工賃がいくらになるのか、またそれによって最終的にいくら入金されるのかなども、きちんと確認しておくことが大切である。
<ステップ4> 車両の引き渡し
引き渡すタイミングによって車両価値が変わり、金額が変わることもあるため、引き渡し時期は慎重に検討したいところだ。担当者に意見を聞いて日程を確定しよう。
<ステップ5> 入金
売買契約を結び、車両の引き渡しを終えたら、あとは入金を待つだけだ。スピード査定をウリにしている大手買取店などでは、契約から最短2営業日で入金してくれる所もある。入金されたお金は、ディーラーの下取りの場合は次の車の頭金になるが、買い取りの場合は何に使っても構わない。
なお、万が一、入金されたお金を使ってしまった後にキャンセルの申し入れがあった際は、個人で判断せず、消費者センターに相談しよう。
■必要書類をチェックする
中古車の買い取りに際して、売り手側に求められる書類は以下の通り。
<自動車検査証>
「自動車検査証」とは、いわゆる「車検証」のこと。普段から車の中に置いておくことが義務付けられている書類である。紛失時は運輸支局で再発行の手続きをしよう。ちなみに、査定だけであれば自動車検査証のみで受けることができる。
<印鑑登録証明書、実印>
「印鑑登録証明書」は、市区町村役場で3ヶ月以内に交付されたものが必要である。軽自動車の場合、印鑑は認印で良く、印鑑登録証明書は必要ない。
<自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)>
自賠責保険は車検と同時に更新するため、車検証と一緒に保管されていることが多いだろう。もし見つからない場合は、保険会社に連絡する。
<自動車税納税証明書>
毎月5月までに納める自動車税納税証明書は、車検時のほか、車を売却するときにも必要である。無くした場合は、管轄の都道府県税事務所に行けば無料で再発行してもらえる。
<リサイクル券>
自動車リサイクル料金を預託していることを証明するのが、リサイクル券である。紛失した場合、「自動車リサイクルシステム」のサイトから「自動車リサイクル料金の預託状況」をプリントアウトすると、リサイクル券の代替物として使える。
<譲渡証明書>
買取事業者が用意してくれる書類。実印を押して提出する。
<委任状>
車の名義変更を買取事業者に任せるにあたり、必要になるのが委任状である。用紙は買取事業者が用意してくれるので、実印を押す。
■書類の不備で売り時を逃さないように
車買取をしてもらう際に必要な書類に不備があると、売ろうと思っていた日に売れず、最悪の場合、査定額が下がってしまうこともある。「車を売ろう」と決めた時点から必要書類を確認し、もし紛失している物があれば、再発行の手続きをしよう。スムーズに、そして高値で車を売却できるように、必要書類のチェックリストを作るのもお勧めだ。
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