走行距離による査定評価

  • 走行距離による査定評価

 車買い取りの査定では、メーカー、車種、需要と供給、車体のキズ、事故歴などのポイントを見ますが、なかでも査定額に大きく影響するのが「走行距離」です。一般的に走行距離が長いほど買い取りの価格は下がってしまいます。走行距離による査定評価の注意点について解説します。
 車買い取りでは、人気の車種であっても走行距離が長ければ、どんどん査定額は下がってしまい、最終的には査定が付かなくなってしまうこともあります。かつては5万kmを超えると査定価格が大きく落ちるといわれていましたが、車の性能が向上して、故障も少なくなっているため、値段の落ち方は緩やかになっています。7万qや8万qであっても、車のコンディションが良ければ値段が付く可能性があります。走行距離は少ないほうがよいですが、5万qを超えたからといって価値が大幅に下がることはありません。あくまで目安程度に考えておきましょう。
 一般的に走行距離が長くなるほど車の価値は下がります。だからといって、走行距離が少なければよいというものでもありません。車に限ったことではありませんが、機械は定期的に動かしたほうが故障も少なくなります。極端に走行距離が少ない場合も、走行距離が長い場合と同様に、買い取り価格が下がる可能性があるので注意しましょう。

 中古車業界では、一般的な走行距離は1年間に1万kmと考えられています。もちろん、地域や年齢などで違いはありますが、購入してから5年を経っていたら5万q、10年ならば10万qが妥当な数字といわれています。例えば、5年経っているのにもかかわらず1〜2万km程度しか走っていない場合は、長時間放置されていた車として、価値が下がってしまいます。走行距離が多かったとしても年数×1万km前後にあれば、平均的な距離と判断されます。
 走行距離は車のオドメーターに記録されます。これは車が完成してからこれまでどれだけ走行したのかを記録するもので、基本的には改ざんはできません。しかし、特殊な機器を使うと巻き戻しが可能で、中古車業界では改ざんが長年問題視されてきました。このメーター改ざんの対抗策として、04年の車検から車検証に走行距離が印刷されるようになりました。車の査定では車検証が必要になるため、何らかの手段を使ってメーターを巻き戻したとしても、すぐわかってしまいます。メーターが改ざんされた可能性のある車は「走行不明車」として区別され、買い取り業者はもちろん、購入者も避ける傾向があります。高く売るつもりが、買い手が付かなくなってしまう可能性があるので、メーターの改ざんは絶対にしてはいけません。

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