“株主優待生活”桐谷さん、講演会で熱弁「優待は広く浅く持っている方がいい」

 株主優待生活が話題の“桐谷さん”こと、元将棋士・桐谷広人さんが2月22日、東京国際フォーラムで開催された「東証IRフェスタ2014」の講演会に講師として登場。「優待株に投資しよう」をテーマに、株主優待付き銘柄の魅力やネット証券の利便性に触れつつ、自己資金で投資することの重要性なども指南。「(株主)優待を利用して、楽しい人生を送って欲しい」と、会場に集まったおよそ300人の前で45分間の熱弁をふるった。

桐谷さんが語る“株主優待付き銘柄”の魅力とは

  • 画像/桐谷さん講演会の様子

    『東証IRフェスタ2014』の講演会で、独自の“優待生活の醍醐味”を語った桐谷さん。

 講演の中で桐谷さんは、株主優待付き銘柄の魅力を“投資金に関係なく、みんなに優しく平等な投資” であると解説。配当金は「株の保有数によって大きく変わるため、お金持ちに有利な仕組み」としたうえで、株主優待は株数に関係なく内容が同じである場合も多い点を理由にあげた。自身の信用取引での苦い思い出を振り返りながら、「投資額はわずかでもいいので、自己資金の範囲で」とアドバイス。「優待は広く浅く持っている方がいい」と明かし、銘柄は一つではなく、少額で多くの銘柄を保有する“桐谷流の投資理論”も伝授した。

 また、現在はネットの普及にともない、ネット証券を利用することで、手軽に投資ができる環境になっているという。口座開設は無料で、ネット証券会社各社が提供する「スクリーニング機能」を使うだけで、自分でも簡単に数多くの銘柄を調べができるようになったことなどを挙げ、「日本では“株ってこわい”という意識が根強いけれど、ぜひNISA(ニーサ)など少額投資を手初めにしてみては」と語りかけた。

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頭の上からつま先まで、株主優待!? “優待ファッション”披露

  • 画像/「桐谷さん講演会」の様子

    満席の会場へ向け、ユーモアたっぷりに優待生活を語った桐谷さん。

さらに講演の内容は、優待株への投資だけの話題にとどまらず、桐谷さんが株を始めたきっかけから、「1億もうけて、1億損しました」とバブル崩壊やリーマンショックで大損をしたときの話にも及んだ。
 この日の自身の服装についても触れ、併設されていたスクリーンに全身を映し出し、“優待ファッション”を解説。アイテムごとの優待内容の詳細を交えつつ、スーツにネクタイ、革靴に至るまで、すべてを優待で賄ったと告白。「育毛剤も優待です」と明かし、会場の笑いを誘う場面もあった。

 講演会後は、先着20名を対象にしたサイン会を実施。「株は忍耐」や「株は辛抱」など、桐谷さんの名言を書き添えながらファン一人一人と交流を深めるなか、サイン会の列には小学生の姿もあり、人気の高さを伺わせた。
  • 画像/『東証IRフェスタ』会場内の様子

    賑わいをみせた「東証IRフェスタ2014」の様子。

 『東証IRフェスタ2014』は、日本取引所グループと東京証券取引所主催の個人投資家向けIRイベントで、会場内には上場企業80社2団体の個別ブースを設置。女性向けのマネーレッスン講座「東証 女子株会」などもあり、熱心に話を聞く投資家で賑わいをみせていた。
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