株主優待生活の“桐谷さん”が伝授!「銘柄の選び方」と「割安株の見つけ方」

  • お手製“株価グラフ”を使って、自身が保有する株の値動きを解説する桐谷広人さんの写真。

 株主優待生活で話題の“桐谷さん”こと、元プロ将棋士・桐谷広人さんが3月27日、東京・紀伊國屋書店新宿南店でトークショー&サイン会を開催した。トークショーでは桐谷さんお手製の“株価グラフ”を使いながら、日経平均株価の推移や自身の保有株の値動きを分かりやすく解説し、集まった参加者も興味津々の様子。
 割安株の見つけ方や、投資デビューを考えている初心者に向けた、株主優待付き銘柄の選び方のポイントをアドバイスした。

初心者向け株主優待付き銘柄、キーワードは“5万円以下・優待+配当利回り5〜6%”

 新生活が始まる4月から投資を始めたいという初心者に向け、まず口座開設は「ネット証券が本当に便利」と手ほどき。買っておくと良いおすすめ銘柄については、「5万円以下で買え、QUOカードや図書券など使い勝手の良い優待品が付き、優待と配当の合計利回りが5〜6%くらいの銘柄」とした。

  • 著書『桐谷さんが教えるはじめての株主優待』(総合法令出版)の書影

    著書『桐谷さんが教えるはじめての株主優待』(総合法令出版)は、投資初心者向けの入門書。

 株主優待付き銘柄は株価下落に強く、企業の業績も安定していると言われているが「いくら良い優待を出していても、突然終了することもある」という一面にも触れた。企業が株主優待をやめてしまうと株価は下がる傾向にあるので、まず始めは1社から株主になり、「少しずつ投資先を増やしていくほうがいい」とアドバイスを送った。

 さらにトークショーの中盤には、手作りの“株価グラフ”が登場。1990年代から現在までの日経平均株価の推移や、利益を得た銘柄、大失敗した銘柄など保有株価の値動きを紹介し、その正確で緻密な記録力で、参加者たちをうならせた。

 雑誌でおすすめ銘柄を紹介する機会が多い桐谷さんだが、株価は常に変動するので「取材を受けた時と状況が大きく変わることも多く、購入時は必ず調べて」と注意を促した。『会社四季報』などが読めないという桐谷さんが参考にしているデータは「PBR(株価純資産倍率)」、「PER(株価収益率)」、「配当」の3点。PBRが1倍以下、PERが15倍以下、配当4%以上の“割安株”とされる銘柄への投資を薦めた。ちなみに、これらのデータはネット証券のスクリーニング機能を使えば初心者でも簡単に調べられ、桐谷さんも活用しているそうだ。
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多忙すぎて「株主優待が使い切れないかも」

  • 株主優待で手に入れたという、最近お気に入りのウォーキングシューズを紹介する桐谷さんの画像

    最近履き始めたというウォーキングシューズはもちろん優待品。「履きやすく、脱ぎやすい」とお気に入りの様子。

 近況として、雑誌やテレビ番組などの取材で多忙を極めている現状を語った。有効期限が近い株主優待券がまだまだたくさんあり、「紙切れになる前になんとか使い切りたいが、使い切れなそうで困っている」と嘆く場面もあった。

 また、持参した優待品なども併せて紹介。檀上で突然履いていたウォーキングシューズを脱ぎ始め、「優待で手に入れました」と力説し、笑いをさらった。

 およそ50分にわたったトークショーには、仕事帰りと思われるスーツ姿のサラリーマンなど、立ち見も含め50名ほどが参加。司会は著書『桐谷さんが教えるはじめての株主優待』(総合法令出版)の編集を担当した大島永理乃氏が務めた。
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