2014年08月02日 10時00分
株券を紙くずにしたくない! 桐谷さんも実践している“先読み投資術”の鍛え方
“ただの紙切れ”になった大量の株券に苦笑いを浮かべる桐谷氏。将来を見据えた“先読み投資術”を鍛える方法とは? (C)oricon ME inc.
突然起こる株価の暴落や企業の倒産など、先読み不可能な投資の世界。しかし、株取引をしていれば「これから成長する株を買いたい!」、「大化けする銘柄を見つけたい!」と“先見の明”を手に入れたいもの。そこで今回は、400以上の銘柄を保有し、株主優待で生計を立てている“桐谷さん”こと桐谷広人氏に、実践している“先読み投資”術を取材。初心者でもできる「5つの鍛え方」とは。
その1:“新設株主優待”の動向をチェック
桐谷氏によると、企業から優待新設が発表された日は「必ず朝に最高値を記録し、その後下がる」という法則があるという。さらにしばらくすると、株価はまた徐々に上昇する傾向にあり、この“上がって下がる”という流れの後が買いのチャンスといえる。
その2:“適時開示情報閲覧サービス”を活用
東証が開示しているサービスで、優待の新設や廃止変更などを随時確認できる。もっぱら新聞や優待ブログなどで情報収集していた桐谷氏だが、3〜4年ほど前にこのサービスを知り「とても便利」と太鼓判。これから株を始める人に向け、「開示情報でしっかり比較検討してから優待銘柄を選んでみては」とアドバイスする。
その3:“とにかく安いところ”を狙って買う
少しでも安くなれば「買いたい!」とすぐに飛びついてしまいがちだが、そこをグッと我慢して「本当に安いところまで待つ」のが桐谷流。半年ほど待って動向を見守ることもあるという。本当の安値を見極めるには、毎日のチャート確認が必須事項だ。
その4:買いのチャンスは“割安&落ち目”にあり
【人の行く裏に道あり花の山】という有名な株格言もあるように、桐谷氏も「みんなが買っているときは買わず、誰も見向きもしなくなった時がチャンス」と心がけている。ただし、これは桐谷氏やベテラン投資家でもなかなか実践できない至難の業なのだとか。初心者はまず、人気があるときに購入して高値掴みをしないように気を付けたい。
その5:株主総会での“幹部の様子”が今後のカギ
「株主総会で幹部の様子に注目すると今後の参考になる」という意外な回答。敏腕経営者の復帰や、優秀な幹部がそろっている時期は、業績が良くなる可能性が高いという。“優待族”と呼ばれる熱心な投資家のブログには「株主総会に行ったけども社長があまり冴えない人だった」など生の声が書かれているので、参加できない人はチェックしてみよう。
最後に、先を見据えた完璧な投資予測は、長年投資を続けている桐谷氏でも「できない」とキッパリ。日々のチャート分析から独自の法則を見つけたり、ネット証券提供の専門家による経済動向の情報を取り入れるといった、地道な作業の繰り返しでしか“先読み投資力”は鍛えられないと心がけよう。
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