2014年08月30日 10時00分

貯金より効率的!? 利回り重視「高配当株の探し方と注意点」

高配当銘柄を探す際にチェックしたい4つのポイント。 (C)oricon ME inc. [拡大する]

高配当銘柄を探す際にチェックしたい4つのポイント。 (C)oricon ME inc.

 将来に備えて貯金! しかし、メガバンクに預けた場合でも1年定期預金の利率はわずか0.02%程度と低金利…。「そろそろ本格的な財テクを!」と考えるビジネスパーソンも多いのでは? そこで、投資初心者に向けて、配当利回りに注目した銘柄選定法を紹介しよう。日経平均株価の平均配当利回りは1%を超えており、預貯金よりも、株式で配当を受け取るほうが身入りがいいともいえる今、一般的に“高配当株”と言われている「配当利回り2%以上」の銘柄を探す際のチェックポイントと、併せて注意点もおさえていこう。

(1) 業績は安定しているか?

 基本的な考え方として“配当を出す=利益を安定して出している企業”といえ、業績も安定しているケースが多い。または、順調に業績が伸びていれば、配当が減る心配は少ない。

 ただし、企業の中には、業績が良いから配当利回りが高いのではなく、業績が悪化しているなどのマイナス材料が要因となっている場合もあるので要注意が必要。株価が急速に下落し、そのため、過去1年の配当金を株価で割ると、高い数字になったというケースも。そういった背景を知らずに投資した結果、無配当という結末は避けたいところだ。

(2) 配当の推移を知る「配当性向」

 一時的に配当が良かっただけという場合もあり、直近だけでなく“安定した配当を出し続けているか”という点にも注目しておこう。この時、一株利益に対していくらの配当実績を出しているかという「配当性向」という数値が、判断目安として利用できる。この数値が50%以上なら、配当を重視している企業と評価でき、100%を超えていたら、実力以上の配当を出していることになり、いずれ配当の額が下がるかもしれないという予測にも役立つ。

(3) 株価が割高or割安を判断する「PER」とは?

 PERとは「株価収益率」のことで、株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標として利用されている。一般的にPERの数値が高いほど業績に対して株価が割高、低い水準であるほど株価が割安でお得と言われている。

 投資初心者なら、ネット証券のスクリーニング機能を使うと、簡単に高配当銘柄を見つけることができる。検索結果で出てきた高配当株ランキング上位の企業を、業績推移や配当推移で比較・分析して、より安定している銘柄を選ぶといった流れで、かなり手軽にスタートできる。まずはシミュレーションサイトなどを活用しながら、投資デビューをしてみては?

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