2015年03月07日 10時00分

“優待の達人”桐谷さんが語る「銘柄選びの条件」 お米優待減少の理由も紹介

優待の達人“桐谷さん”こと桐谷広人氏が教える「良い優待銘柄の条件」とは? (C)oricon ME inc. [拡大する]

優待の達人“桐谷さん”こと桐谷広人氏が教える「良い優待銘柄の条件」とは? (C)oricon ME inc.

 株主優待生活ですっかりおなじみになった“桐谷さん”こと桐谷広人氏が先日、大阪で行われた個人投資家向けIRイベントで基調講演を行った。昨年から続く優待ブームの影響で、現在1100社以上が株主優待制度を導入。30年以上の投資歴を持ち、優待の移り変わりを見てきている同氏は、最近の優待事情について「クオカードなどが増えてきた」、「いい優待銘柄が多い」など良い傾向にあると分析。集まった200人以上の投資家に向けて、“良い銘柄の見分け方”について独自の見解を語った。

■「配当の高さ」と「使い勝手の良さ」がポイント

 桐谷氏は、“良い優待銘柄の条件”として「配当の高さ」と「自分にとって使い勝手の良い優待」の2点を挙げ、「配当+優待利回りで4%あればいい」と具体的な目安を紹介。ただ、優待は使い切ってこそ価値があると考える同氏にとって、優待利回りがいくら高くても、使い勝手が悪いものは選ばない方がいいとした。また、少し上級者向けではあるが、理論株価やPBR、PERなどの指標を参考に「割安感がある銘柄を探すのも狙い目」とし、手軽に銘柄選びができる手法としてネット証券の活用を推奨した。

■優待で“お米”が減ってきた理由

 最近の優待事情にも話はおよび、先月も20社以上が優待の新設や再開、臨時優待実施を発表するなど、まだまだ優待ブームが続いていると実感。株主優待を導入することで「株主が集まり、株価が上がり、さらに株主が集まり、株価が安定する」ため、企業と株主双方にメリットがある制度と解説。優待品にも変化が見られ、最近はクオカードやギフト券など“金券優待”が増えている一方で、“お米”が減ってきていると分析。その背景として、「不作だと株主に渡せない」、「宅急便で送ると送料が高額」などの理由を述べ、クオカードであれば「株主総会の案内などと一緒に同封できる」と経費削減にもつながり人気があるのではと独自の見解を語った。

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