「ネット証券」って結局“何”? 人に聞けない“基礎”解説

ネット証券各社が取り扱ってる投資商品を簡単解説 [拡大する]

ネット証券各社が取り扱ってる投資商品を簡単解説

 「ネット証券」と一口に言っても、どんなサービスを提供しているのか、実は知らない人も多いだろう。ネット証券会社は、その名の通りネットを介した証券取引を中心に行っている会社で、実店舗をほとんど持たない。関連記事の【「知識ゼロ」でもすぐわかる! “ネット証券”と“一般証券”の違いとは?】でも紹介したが、維持コストや人件費が抑えられる分、普通の証券会社に比べて、売買手数料が安いのが大きな特長。また、ネット環境さえあれば、スマホやPCのみで注文ができるのも、窓口で注文する一般証券との大きな違いといえるだろう。

 さらに、各会社それぞれに特徴があり、扱っている商品も大きく異なる。注意すべき点は、自分が利用する証券会社が“どんな商品を取り扱っているか”。日本株に絞ることで強みを持つ会社から、日本株・外国株・投資信託・債券など、ありとあらゆる商品を幅広く取り扱っているところまで、会社によって取扱商品が違うのだ。せっかく口座を開いても、投資してみたい商品を取り扱っていなかったら当然意味がない。そこで今回は、どんな投資商品があるのか、どこのネット証券が何を取り扱っているのをまとめて紹介していこう。

【日本株】
 日本企業が資金調達のために証券取引所に上場して発行された株式のこと。市場取引(立会)時間であれば、どこの証券会社からでも、自由に上場銘柄を売買することができる。

▼特徴
・証券取引所は東京(大阪は東京と合併)、名古屋、札幌、福岡の4ヶ所にある。

・日本でもっとも大きな証券取引所である日本取引所(旧東京証券取引所と大阪証券取引所)の場合、市場は第1部(1888銘柄)、第2部(544銘柄)、マザーズ(214銘柄)、JASDAQスタンダード(789銘柄)などに分かれている(2015年5月1日現在)。JASDAQとマザーズは新興銘柄、第2部→第1部と市場が上がるほど、上場審査が厳しくなる。第1部はトヨタ、パナソニック、NTTといったお馴染みの大企業が並ぶ。

■主な証券会社
全ネット証券会社
________________

【外国株】
 米国株や中国株など海外(外国籍)の企業がそれぞれの海外証券取引所で発行する株式。

▼特徴
・グローバルに活躍する世界的な優良企業や日本の企業以上に成長性が高い企業も多く、投資先として大きな魅力がある。

・日本で取引可能な外国株は米国株・中国株・韓国株・欧州株・タイ株・ロシア株・インドADR・ブラジルADRなどがある(ADRとはニューヨーク証券取引所などに上場されている、米国外の企業が米国で発行する預託証券のこと)。

■主な証券会社と取り扱い状況
SBI証券:米国株、中国株、韓国株など9ヶ国
楽天証券:米国株、中国株
マネックス証券:米国株、中国株
岩井コスモ証券:米国株、中国株、ベトナム株
岡三オンライン証券:中国株
________________

【投資信託(=投信、ファンド)】
 投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが投資家に代わって投資先の選定、運用をするのが投資信託(=投信)。基準価額という株価にあたる価格で毎日、実績が反映されて値動きをする。

▼特徴
・年に1回、2回、毎月などの形で、運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配金という形で配分される。1口=1万円など少額から始められるのが最大のメリット。

・投信を運用する運用会社が定期的に発行する運用レポートによって運用状況の確認ができる。複数の銘柄に資金を分けて投資することで、値下がりなどのリスクを軽減でき、個人では投資しにくい国や地域、資産にも投資が可能。

・投信は運用会社が運用し、証券会社・銀行などの販売会社を通して、購入する形をとる。ただ、どこの証券会社、銀行でも同じ投信を取り扱っているわけではないので、自分が欲しい投信を取り扱っているかなどを知っていないと、購入できないデメリットがある。

■主な証券会社と取り扱い状況
SBI証券:2060本
ライブスター証券:2本
フィデリティ・ダイレクト証券(フィデリティ証券):380本
楽天証券:1778本
マネックス証券:848本
カブドットコム証券:601本
岩井コスモ証券:217本
岡三オンライン証券:141本
________________

【債券】
 国や地方公共団体、企業、外国の政府や企業などが、広く一般の投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行するもの。

▼特徴
・債券を購入すると定期的に利率分の利子を受け取ることでき、満期日を迎えると、額面金額(券面上に記載されている金額)である償還金を受け取ることができる。利率は発行時に決められたものが満期まで継続する。利率の高いものを選び、満期まで持てば、高い利子を受け取ることが約束される。つまり、満期まで持てば元本が戻ってくる仕組み。

・投資対象としては国が発行する国債が1番安全性の高い商品。そのほか、都道府県等が発行する地方債・公共債、企業が発行する社債がある。そのほか、為替リスクが伴うが海外の政府が発行する国債や社債も外国債券という形で発行されている。決められた満期日まで待つことなく、途中で売買することも可能。

■主な証券会社と取り扱い状況
GMOクリック証券:外国債
SBI証券:国債、地方債・公共債、社債、仕組み債、外国債
ライブスター証券:国債
楽天証券:国債、地方債・公共債、社債、外国債
マネックス証券:国債、社債、外国債
カブドットコム証券:外国債
岩井コスモ証券:国債、地方債・公共債、社債、外国債
岡三オンライン証券:外国債

 上記を見ただけでも、扱っている商品が各社によって異なることがおわかりいただけただろう。口座を開く際には、何を扱っているかをぜひ調べておくといいだろう。次回はFXなどの取り扱い内容の違いを紹介する。

>> 【ネット証券】10社の「特徴&強み」を一挙紹介! 利点がズバリわかる

>> 「初心者」にオススメの【ネット証券】ランキング


オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

■禁無断複写転載
オリコン日本顧客満足度ランキングの著作権その他の権利は、株式会社oricon MEに帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、モバイル、ブログ等)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。