2015年11月10日 09時00分

“優待生活”桐谷氏が説く、長期保有のメリット「とにかく損切しない!」

棋士七段の段位を持つ桐谷氏。TV収録後“長期保有のメリット”について取材に応じた [拡大する]

棋士七段の段位を持つ桐谷氏。TV収録後“長期保有のメリット”について取材に応じた

 優待生活で人気の桐谷広人氏がこのほど、日経CNBCの『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』(水曜 20時30分〜20時45分ほか)の収録を行い、収録後に取材に応じた。

 同氏は、番組内で「長期保有銘柄」をテーマにトークを展開。オススメ優待として「ニチバン(4218)」「大庄(9979)」「コロワイド(7616)」「アサヒグループホールディングス(2502)」「創健社(7413)」の5つを紹介した(※記事最後に紹介理由を解説)。

 長く株取引を行う秘訣として、「余裕のある資金でやることと、そして安い値段で買うこと。人気のある銘柄は高いので、人気のない銘柄を買うようにしている」と解説。

 さらに、収録後に長期保有のメリットを聞くと「最初に買ったときには優待がなかったのに、長く持ち続けていることで優待が加わり、その優待の回数が増え、そして株価が上がること」とした。

 たとえば、桐谷氏と同郷ということから、広島県竹原市出身の竹鶴政孝氏さんが創業したニッカウヰスキーの株を持っていたところ、その後、アサヒグループに吸収合併。買値はニッカウヰスキーを買った時の3倍以上になり、優待もついたありがたい銘柄だとしている。

 もちろん、中には株価が下がるものもあるが「下がってもジタバタしないこと」といい、「損切しないで、持ち続けていることで株価が復活し、優待が追加されるものもある」と長期保有の魅力を語った。

■番組内で紹介した長期保有5社

【1】ニチバン(4218)
 桐谷氏が昭和61年に木造アパートから3LDKのマンションに引っ越したときに、証券会社の人から飛び込み営業で勧められた銘柄。「当時162万円ぐらいだったが、実はそこがピークで20万円まで下がった」という。だが、損切りせずに持っていたところ、10年ほどで優待がスタート。現在では毎年1回、ニチバンの製品を優待でもらっている。

【2】大庄(9979)
 居酒屋で有名な会社。元々は「榮太郎」という会社が年間3万円の優待をつけていたことから購入。その後、榮太郎が大庄と合併。優待はカタログの中から好きなものも選べるが、桐谷氏は「優待飲食券を選んで、お店でお酒やランチをいただいている」という。

【3】コロワイド(7616)
 コロワイドの優待歴は15年。総合利回りは現在5%だが、少し前は10%あったという。人気化して株価が高くなったので、利回りが下がったとした。利益は出ているし、優待がいいのでこのまま続けるようで、優待投資家には特に喜ばれる銘柄だという。

【4】アサヒグループホールディングス(2502)
 前進のニッカウヰスキーのころから保有。ニッカウヰスキーの創業者は、NHK連続テレビ小説『マッサン』で話題となった竹鶴政孝氏。桐谷氏と同郷ということもあり、ニッカウヰスキー株を購入。その後、アサヒグループホールディングスの100%子会社となった。

【5】創健社(7413)
 健康食品や自然食品を扱っている会社。50万円ぐらいのときに購入したが、現在は買値を下回っている状態。優待は年1回で、3000円相当からの自社製品。


■ 『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』
(日経CNBC 水曜 20時30分〜20時45分ほか)
元プロ棋士で株主優待投資家でもある桐谷氏が「おすすめ企業の株主優待」を紹介。NISA(少額投資非課税制度)の具体的な使い方や基礎知識、一歩進んだ活用術を解説する。

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